第七章
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「考えているから」
「そのうち世界で行く国なくなりますね」
「ああ、北朝鮮はないから」
「あの国はですか」
「あの国とうちのグループ仲悪いからね」
八条芸能もその中にある八条グループとはというのだ。
「だからね」
「あそこだけはないですか」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「あそこは行かないから」
「まああそこは洒落になっていないですからね」
「戦場とか無法地帯にも行かないから」
そうした意味で危険な場所にもというのだ。
「だからね」
「安心してですね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「仕事をしていこうね」
「そのことはわかりました、ですが」
「アイドルとしてはだね」
「結局なしなんですね」
「それはね、もうデビューして数年で」
「アイドルになるにはですか」
「声優さんなら四十代でもいけるけれど」
それでもというのだ。
「まあ最近は三十でもアイドルやるって人もいるしママドルだってね」
「松田聖子さんですね」
「ああした神と言うべき方もおられるけれど」
「二十代後半になるとですか」
「難しいのがね」
それがというのだ。
「現実だね」
「そうですか」
「まあそれも人生、芸能生活ってことで」
それでというのだ。
「もうね」
「やっていくしかないですか」
「そうだよ、じゃあね」
「これからもですね」
「お仕事やっていこうね、仕事があるなら」
それならとだ、マネージャーとして里穂に言った。
「それがタレントとしていいことだし」
「それで食べていけたらですね」
「最高だしね、名前も売れて人気もあるし」
「もうそれで、ですね」
「不足はあるかな」
「そう言われると」
食べていけるどころかかなりの貯金も出来ている、それで両親にかなりの仕送りも出来ていた。それならだった。
里穂もだ、こう言った。
「ないですね」
「そうだね、じゃあね」
「これからもですね」
「頑張っていこうね、この仕事」
「そうしていきます」
里穂はマネージャーの言葉に頷いた、そうしてだった。
その仕事を励んでいった、すると実際に第二の冒険タレントの代名詞を手に入れることが出来た。その時にはもうアイドルのことはどうでもよくなっていた。
健康なせいで 完
2021・6・13
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