第三章
[8]前話
彼はそれを終えてすぐに描いたラフ画を猪木に見せた、すると猪木は彼に笑顔で答えた。
「これはいいです」
「大丈夫だね」
「はい、これならです」
まさにというのだ。
「いけます、紫のふわふわのミニスカートとスカートと同じ色の胸のリボンに白のひらひらのブラウスの組み合わせがいいですね」
「女の子らしさに大人の雰囲気も出したくてね」
「それでこれですか」
「ふわふわやひらひらは女の子らしくで」
三宅は笑顔で話した。
「スカートとリボンの紫はね」
「大人っぽさですね」
「白と紫で対比的にもしたんだ」
「いいですね、個別でもデザインも色もいいですし」
猪木はその場合についても合格印を押した。
「これはいけますよ」
「そうなんだね、じゃあね」
「これで決まりですね」
「メーカーの方に出して来るよ」
「それじゃあ」
「いや、しかし昨日はね」
あらためて昨日のことを言った。
「本当に自分でも思うけれど」
「スランプでしたか」
「出せば出すだけ悪くなっていったし」
そのデザインがというのだ。
「だからね」
「もう今日することにして休んでよかったですか」
「そう思うよ」
こう猪木に話した。
「本当にね」
「やっぱり煮詰まっていたり調子が悪い時は」
「どうにも上手くいかないね」
「そうですね」
「だからそうした時は」
まさにというのだ。
「もうです」
「休んだ方がいいか」
「思い切って」
「それでまたやればいいか」
「そうです、じゃこれで」
「うん、これでね」
三宅は猪木に話した。
「依頼してきたメーカーにデザインを送って」
「このお仕事はとりあえず終わりですね」
「次の仕事に入るよ」
「早速次の仕事ですね」
「仕事があることはいいことだよ」
三宅は猪木に笑ってこうも言った。
「だからね」
「送った後は」
「もうすぐにね」
「次のお仕事ですね」
「それに入るよ」
こう言って実際にだった。
彼はメーカーにデザインを送った、それから。
実際に次の仕事に入った、煮詰まっていた昨日とは違い今は絶好調だった。それで彼は猪木と共にやはり仕事は煮詰まるとよくないと話した。そうして仕事をするよりも気分転換をしたり休んでからした方がいいものだと。
改悪 完
2021・6・9
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ