第五章
[8]前話
「是非ね」
「その時もいやらしくですね」
「そうしましょう、この写真集凄いものにする為に」
「売れて人気が出る為に」
「思いきっていきましょう」
「わかりました」
こうしてだった。
聡美は下着姿で麻友を上に下に置いて絡み合って抱き合い身体を触り合って撮影された、そしてその写真集はというと。
かなり凄いものになった、ページは予定されていたものの倍になり写真も遥かに多くなって発売されたが。
値段はかなりのものになった、それでも話題を独占し飛ぶ様に売れた。それでマネージャーは聡美に言った。
「写真集だけれど」
「人気ありますか」
「物凄く売れてるよ、重版もね」
これもというのだ。
「決まったよ」
「写真集で重版ですか」
「これは凄いよ、もうね」
マネージャーは聡美にさらに話した。
「二人共本当にね」
「そうした関係だってですか」
「思えないって書かれてるし」
「そのことでもですか」
「話題独占だよ、ビーチやベッドの上で凄く絡み合ってるね」
「はい、狙ってました」
「それが当たってね」
それでというのだ。
「凄くね」
「人気ですか」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「二人の人気も上がったよ、ただね」
「ただ?」
「若しかして」
ここでだ、マネージャーは聡美に尋ねた。
「聡美ちゃんから提案したんだよね」
「ベッドのことですね」
「そうだったね」
「ああして絡むと」
聡美はマネージャーに笑って話した。
「注目されてです」
「売れると思ってだね」
「もう徹底的にです」
それこそというのだ。
「やろうと思いまして」
「それでなんだ」
「提案させてもらいました」
そうだったというのだ。
「実は」
「そうだね、ただ」
「それでもですか」
「結構ね」
聡美のその顔を見て問うた。
「自分から乗り気だったとか」
「それはどうでしょうか」
笑ってだ、聡美は返事をはぐらかした。
「まあそこはご想像に」
「答えないんだ」
「麻友ちゃん私のこと慕ってくれてますし」
「いや、それでも聡美ちゃんも」
「どうでしょうかということで」
「そういうことだね」
「はい、じゃあお仕事頑張っていきましょう」
笑顔で言ってだった、聡美はアイドルとしての仕事を頑張っていった。
その間麻友とはずっと仲よくやっていった、それは二人がアイドルからタレントそして女優となる中でも続いた。その間二人の仲はそれぞれが結婚してからも言われていた、だが聡美は二人のことを言われても笑顔でどうでしょうかというだけだった。真実は芸能界の仮面の中に隠したままであった。
まんざらでもない 完
2021・8・17
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