第三章
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「写真集ですね」
「そうなんだ」
マネージャーは聡美に事務所の中で話した。
「二人一緒のね」
「雑誌じゃなくてですね」
「それになったから」
「そうですか」
「それもね」
マネージャーは真剣な顔で言った。
「かなり過激な」
「そうした内容ですか」
「水着や下着は普通のデザインのね」
「ビキニとかでもですね」
「ティーバックとか紐とかじゃないから」
「普通の露出ですか」
「うん、けれど」
マネージャーは聡美に話した。
「二人が絡み合う」
「そうした感じですか」
「キスする位顔を寄せ合ったり抱き合ったり」
「水着や下着のままで」
「ベッドの上でそうしたりビーチでとか」
「もう露骨にですね」
「過激な内容にするらしいから」
こう聡美に話した。
「撮影が上手くいって発売されたら」
「人気出ますか」
「出版社も事務所もかなり宣伝するしね」
このこともあってというのだ。
「きっとね」
「そうですか」
「うん、それに」
マネージャーは聡美にさらに話した。
「聡美ちゃんも麻友さんも高校は出てるから」
「学校からも抗議は来ないですね」
「だからいいから」
この懸念もないというのだ。
「思いきりいこう、明るく陽気だけれど」
「それでいてですね」
「過激にいくからね」
「わかりました」
聡美はマネージャーに笑顔で応えた、そして実際にだった。
写真集の撮影に入ると二人共ビキニや下着になってだった。
ビーチやベッドの中で絡んだ、ここで。
白のビキニ姿の麻友は水色のビキニ姿の聡美をビーチで抱き締めて顔を寄せ合い見詰め合う様にした写真を撮る時に言った。
「何か本当に」
「キスするみたいよね」
「ベッドでもこうするんですよね」
「あと手と手を絡め合ったり一緒にお風呂もね」
「入るんですね」
「水着姿でね、あとね」
聡美は笑いながら自分から話した。
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