第一章
[2]次話
ペットショップでも
ふわりはペットショップに入った、すると。
店員はふわりそれに他の犬達も散歩に連れて行って帰ってから店長に話した。
「どの子もいい子ですがやっぱりあの娘がです」
「一番だよな」
「ええ、他の犬と絶対に喧嘩しなくて」
「それどころか懐いてな」
「どの犬も優しい気持ちにさせて」
そうしてというのだ。
「言うことは絶対に聞くし」
「僕の時もだよ」
店長は店員に答えた。
「そうだよ」
「いい娘ですね」
「賢くて性格もいい」
「そうですよね」
「散歩の時もそうでトイレだってな」
こちらもというのだ。
「散歩の時ちゃんとしてな」
「コーナーにいる時でも」
「シートの上でするな」
「まだ生まれてすぐなのに」
「子供だけれどな」
それでもというのだ。
「ちゃんとするな」
「ええ、しかもコーナーに手を入れても」
そのシートの処理やご飯や水をあげる為にだ。
「そうしてもですね」
「噛まなくてな」
「吠えなくてじっと待ってて」
「嫌な顔しなくてな」
「ご飯も散らかさない」
「あんな娘はじめてだ」
それこそというのだ。
「僕もな」
「店長さんもですか」
「ああ、大学卒業してずっとこの会社で働いて」
そしてというのだ。
「沢山の生きもの、犬も見てきてな」
「トイプードルもですね」
「トイプードルは人気があるだろ」
犬の中でもというのだ。
「だからうちの店にもいつもいてな」
「よく売れますね」
「その中でもな」
「この娘は一番ですか」
「ああ、この娘がな」
まさにというのだ。
「僕が見た中で一番だよ」
「そうですか」
「外見も頭も性格もな、見ろ」
店長は自分のコーナーの中で遊んでいるふわりを見た、ふわりは今はコーナーの中に彼女が退屈しない様に置かれている熊のおもちゃで遊んでいる。
その彼女を見てだ、店長は店員に話した。
「おもちゃで遊んでも乱暴じゃないだろ」
「そうですね」
店員もふわりを見て頷いた。
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