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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十五話:産まれる先は選べない
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て逆恨みしてるんだってさ。ククちゃんも産まれたくて、そんな最低親父の元に産まれた訳じゃないのにね。

そう言えば隣で寝てるウルポンも、彼女が2人居て片方を孕ませ、しかもそっちとは結婚しないとぬかしやがった。
最低クズ親父道まっしぐらじゃん!
既にクズなのだから、どんなに足掻いてもクズじゃん!

こんなクスを父親に産まれてくる赤ちゃんが可哀想。
産まれてくる先を選べないからね。
あぁそっか……だからあの時、私の態度にお父さんが怒ったんだわ。

ウルポンの子供が産まれるって聞いただけで、思わず拒絶反応的にお母さんになるリューノちゃんに失礼な態度をとってしまった。
寧ろあんなクズの子供を産み、あんなクズの子供として産まれる母子には同情すべきだったわ。

元の世界に戻ったら、リューノちゃんに優しくしよう。
赤ちゃんも生まれたら、私を初め周囲の常識人で、父親の様なクズにならない様にサポートしよう。
もう一人の彼女……マリーちゃんにも注意を促そう。

彼女は自分の意思で、このクズを好きになったのだから仕方ないとしても、産まれる先を選べない赤ちゃんの為に、ウルポンと子作りだけはしない様にって……
あの()、私達姉妹の中じゃ一番常識に欠けてるから、周囲の常識人でサポートしないとね。

お兄ちゃん(ティミー君)は親馬鹿過ぎて当てにならないし、一番頼りになるお姉ちゃん(ポピーちゃん)は嫁いじゃってて当てにする訳にもいかないし。
やっぱりそうなると、身近にいる一番のお姉ちゃんたる私が、妹たちの幸せを守らなくっちゃ!

「よし!」
決意が漲り思わず声を出してしまった。
大声では無いにしろ、夜中に声を出せば他の寝てる方々に迷惑。

一番文句を言ってくる隣のウルポンに目をやる。
気付かず寝てれば問題なし。
だけどウルポンは寝てなかった。

私の声に反応し、顔をこちらへ向けてくる。
目が合って見つめ合ってる様な感じが嫌だったので、私は慌てて顔を背ける。
だが視界から嫌な奴が消えても、声は聞こえてくる。

私はウルポンの嫌味が来る事に身構えた。
「はぁ〜……やれやれ」
だが嫌味は無く、ただ溜息を吐いただけ……勿論これからかもしれないけど。

「アンタ自分の事は何も解ってないな……やっぱり」
如何(どう)言う事?
夜中に声を出してしまった私に嫌味を言うんじゃないの?

何を以て急に『何も解ってない』と言ったの?
ククちゃんの身の上話をウルポンも聞いてて、それに対して私が『よし!』と言った事に対しての台詞? だとしたら意味が解んないわ!

「言っとくがアンタだって姉妹の中じゃ、群を抜いて非常識だぞ。一番の常識人はティミーさんとポピーさんだ」
何! 如何(どう)言う事!?

私……声に
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