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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十五話:産まれる先は選べない
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のは、こういう事か』
って納得してた。

そして教会に移り一晩泊めて頂く事に……
外から見ても教会としては普通の大きさだったけど、私達の大所帯でも寝られるベッド数。
とは言え、宿屋じゃないので全員雑魚寝状態。

私が奥のベッドに入ろうとしたら、ウルポンが『リュリュさんは入り口から2番目のベッド、ラングはその隣の入り口から1番目のベッド……俺は3番目で寝る。異論は許さん』と勝手に寝る場所にまで口を出してきやがった。

私が異論を唱えようとしたら『万が一、族が侵入してきても、入り口に近いラングが素早く撃退するだろうし、数が多くても俺が後方から援護できる。如何なる事態でもリュリュさんを守れる布陣です』って言うの。

ブッ飛ばしたい。
私は守って貰わなくても大丈夫なのに……
でも下手に反発すると、また修道院の時みたいに“立場が解ってない”とか言われそうだし、たった一晩の事なんで許してやる事にし、大人しくベッドに潜り込んだ。

そう言えば思い返せば敵が現れると、何時(いつ)も同じ布陣で身構えてる。
ラン君がスッと私の前に出て、ウルポンが全体を見渡す様に後ろへ下がる。
そんなに戦闘をさせてくれない。私を守ってたって事?

暫くそんな事を考えてウトウトしてたら、外から人の声が聞こえてきた。
マジで族かと思ったけど、声の主はククちゃんとトロデさんです。
あ、トロデさんは見た目がアレなんで、外でミーティアちゃんと野宿です。

話の内容はククちゃんの身の上話。
何でもククちゃんは元々領主の家に産まれたそうです。
今は没落しちゃったらしいけど。

デコちゃん(マルチェロ)も同じお父さんだったらしいんですが、デコちゃんは仕えてるメイドさんとの間に産まれたみたいで、最初の内は待望の息子として可愛がられてたらしいんですが、奥さんとの間にククちゃんが産まれ、心労からかお母さんが他界されちゃってデコちゃんは家を追い出されたそうです。

最低な父親です!
私のお父さんとは天と地との差以上のクズっぷりです!
まぁ私のお父さんと比べたら世界中の父親は平均以下ですけどね。

でも、よくよく考えるとお父さんって凄い。
私のお母さんはお父さんの奥さんじゃ無いし、住んでる国も違う田舎の女性だけど、何か困った事があれば直ぐに助けてくれるし、どの子にも常に愛情を振りまいてくれてる。

話はククちゃんに戻るけど、そんな溺愛されてたけど結局彼が子供の頃に家が没落しちゃって、デコ兄ちゃんと同じように修道院に行ったみたい。
院長が優しかったから、そんな孤児とかを受け入れてたんだって。

で、あんなに仲が悪い原因は、ククちゃんが産まれた事でデコちゃんが居場所を失って、辿り着いた先にもククちゃんがやって来て『また俺の居場所を奪うのかよぅ』っ
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