暁 〜小説投稿サイト〜
DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十五話:産まれる先は選べない
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後
(アスカンタ国領・地方の教会)
リュリュSIDE

早々にマイエラ修道院を出立した私達は、日が暮れた頃にアスカンタ国と言う名の土地にやって来た。
ここまでの道中何も無く、今日は野宿かと思われた矢先の教会発見である。
街や村がある訳でも無く、一軒の教会と一軒の民家のみが存在する、アスカンタ国領の端っこ。

民家に『泊めてもらえないか』と頼んだところ、教会ならばベッドも沢山あるので泊めて貰えるとの事。
確かに、この民家では我々大人数は泊まれない。
何より人の良さそうなお婆さんの一人暮らしに、この世の災悪的な男を泊まらせる訳にはいかない。

とは言え、簡単な食事をご馳走してくれるという事なので、遠慮せずにご相伴に与った。
図々しいと思われるかもしれないが、断る方が失礼かなと思ったので……
でもウルポンも同じ考えだったので、ちょっと気分は複雑。

とは言え私より遙かに図々しいウルポンが『こんな辺鄙な所に一人暮らしって、色々と不便じゃねぇの?』と、他人様のプライベートに土足で上がり込む最低男なので、私はまだマシな方だと思えた。

お婆さんはウルポンの失礼極まりない質問にも笑顔で答えてくれたよ。
何でもこの家の裏で畑を営んでいるらしく、そこで採れた野菜をアスカンタ国のお城でメイドとして働く孫娘さんに、逐次送ってるそうです。

孫娘さんもお婆さんの野菜が大好きらしく、畑を止める訳にはいかないと力強く仰ってました。
ご馳走になったお料理も美味しいし、孫娘さんもお婆さんの野菜を楽しみにしてるんだろうなぁ……
この野菜でなら私も料理が上手くいくかも………………無理か。

そう言えば孫娘さんの事で心配な事があるらしい。
何でも年に2〜3回はお婆さんの家に帰ってきたのに、ここ2年ほど一度も帰省してないらしいんです。手紙は返事が返ってくるので、息災なのは確からしいんですけど、何かトラブルに巻き込まれてないか心配です。

結局のところ、ドルマゲ君の行方も解ってないし、もしかしたらアスカンタ国の城下町に何か足取り的なモノがあるかもしれないし、孫娘さんに会ってこようと思います。
キラちゃんって名前の孫娘さんだそうです。

因みに、そんな提案をして次の行き先を決めさせたところで、何かと文句を言うウルポンに『何か文句はある!』と睨み付けてやったら……『俺、今文句を言ってましたか? 俺の事好きだからって、一々気を引く為に突っかかってこないでくださいよ。面倒臭い』って言われた!!

好きじゃねーし! ってか大っ嫌いだし!!
そう力一杯否定したけど『はいはい。そういう事にしておきますよ。可愛いなぁもぅ』って言われた!!
ムカつく! ホンッとムカつく!!

そしたらね、ククちゃんが……
『なるほど……関わり合わないのが得策という
[8]前話 前書き [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ