第三章
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「時々電話やラインでやり取りをしていたのに」
「言ったでしょ」
「誰かとお付き合いしてるとはね」
その様にはというのだ。
「言ってたわ」
「それがね」
「結婚して子供出来たとは言ってないでしょ」
「そうだったかしら」
「そうよ、けれどまあね」
祈里は由利香にあらためて言った。
「こっちで幸せそうで何よりよ」
「実家には帰ってないけれど連絡はしてるし」
「そのこともちゃんとしてるのね」
「あと子供が大きくなったら」
その時はというと。
「ちゃんと里帰りしてね」
「子供さんのお顔見せるのね」
「そうするわ、じゃあうちのお料理頂いてね」
こう言ってだった。
由利香は夫が作ったその料理を出した、そーきそばに足てびちそしてゴーヤチャンプルといったものだった。
祈里はその料理を睦実と一緒に食べて素直に感想を述べた。
「美味しいわね」
「そうね」
「ボリュームあるからタコライスまではいけないけれど」
「充分な感じよ」
「でしょ?うちのお店近所でも評判だから」
味がいいとだとだ、由利香は言ってきた。
「観光客の人が来てくれたらね」
「それでなの」
「祈里達に来てもらったけれど」
「宣伝して欲しいの」
「そう、あっちに帰ったら宜しくね」
「そうするわ」
祈里は笑顔で応えた。
「そのこともあって案内してくれたのね」
「そうよ、お店があってこそ生活出来るでしょ」
「現実そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「そっちもお願いね」
「それじゃあね」
何年か振りに会った友人達は笑顔でやり取りをした、そうしてだった。
祈里は睦実と食事を楽しんだ後で由利香に紹介された沖縄の名所を観光し美味しいものも楽しんだ、そして帰ると。
ぐるなび等に登録されている由利香の店のレビューを書いてだった。
そして両親や友人達に彼女の店を紹介した、そして暫くしてスマートフォンで由利香から店の客が増えたと嬉しそうな返事が来た、祈里はその返事と感謝の言葉を受けて優しい笑顔になってまた沖縄に行って彼女の店で食べようと思った。
沖縄での再会 完
2021・11・22
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