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その理由で改宗か
第二章

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「どうすればいいんだ」
「知るか、そんなの」
「自分で考えろ」
「というか一人でも苦しいのに六人って何だ」
 友人達は田守に再び辛辣な言葉をかけた。
「何処のエロゲだ」
「そのうち誰かに刺されるぞ」
「そして首持っていかれるぞ」
「そんな結末なるな、六人共納得して付き合ってるんだ」 
 その六股をというのだ。
「そして六人共幸せにするって誓ってるんだよ俺は」
「それでか」
「今俺達にも相談してるんだな」
「どうすればいいかって」
「そうだよ、それで死ねとかはないだろ」
 友人達に憮然として抗議した。
「相手は全員六股いいっていうしな」
「それでイスラムでも駄目ならか」
「どうしたらいいか」
「本気で悩んでるんだな」
「ああ、何かいい考えないのかよ」
 田守は友人達に言った、一緒にバーで飲みながら話している。彼はモスコミュールを飲みながら言うのだった。
「本当に」
「そういえばアフリカに百二十人の奥さんいる人いるな」
 友人の一人が言ってきた。
「そうだったな」
「百二十人か」
「ああ、それで子供は二百人だ」
「俺の二十倍だな」
「そうだな」
 その友人もその通りだと答えた。
「言われてみれば」
「南アフリカの大統領でもそんな人いたな」
 別の友人も言った。
「無茶苦茶な人だったが」
「そういえばそんな人いたな」
「そうだったな」
「じゃああれだな」
 他の友人も言った。
「そっちの宗教に改宗したらな」
「六人共か」
「結婚出来るか」
「そうだろ、そうしてみるか」
「ああ、そんな宗教あるならな」
 田守は真顔で答えた。
「調べてな」
「そしてか」
「そうした宗教に改宗するか」
「そうするんだな」
「今俺仏教だけれどな」
 それでもというのだ。
「そうしていくな、まあ法事は家の関係で続けるけれどな」
「そっちに改宗してか」
「そうしてか」
「六人と公平に付き合うか」
「そして家庭も持つな」
 こう言って実際にだった。
 田守はアフリカの宗教を調べて一夫多妻を認めている宗教を確認してそちらに改宗した、法的には六人共交際相手即ち愛人ということにしてだった。
 七人での家庭生活をはじめた、すると。
「いやあ、毎日が楽しいぜ」
「そうか、じゃあ死ね」
「リア充爆発しろ」
「死刑囚で構成された七人の警官に喧嘩売って来い」
「誰が死ぬか、俺は改宗したからな」
 一夫多妻制を認めているアフリカのある宗教にというのだ。
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