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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 私 堤さんにお願いするので、お伺いしていた。

「堤さん お忙しいのに、すみません」

「べつに構わないよ 設計のことかな?」

「ううん こんなこと、私 堤さんにしか頼るひと居なくって・・」

「いいよ 妹さんのことだろう 話してみてよ」

「私 やっぱり会いたいんですけど、もっと、気になっているのが、あの子の状況が変な男に掴まっているんじゃぁ無いかってこと」

「そうだよな 良くないと思う 俺に任せてくれるんだったら 何とかしてみるよ」

「お願いします 私なんかが出て行って、変に今のお店に影響すると・・怖くって」

「そりゃそうだよ 特に、その男にはかかわらない方がいいよ 任せとけって 力になるかどうかわからないけど」

 そのやり取りを、事務所の机で聞いていたのだろう、堤さんの奥さんが

「あんた 昔の仲間と 又・・ 美鈴さんの頼みだから仕方ないけど あんまり無茶しないでよ」と、釘を刺していた。

 それから、数日後、堤さんがお店にやってきた。気をきかせてくれたのか、設計の話でと、表に連れ出してくれた。待合所で倉庫のほうを向いて、話始めたのだ

「昔の仲間に会って、いきさつを話したんだ。そーしたら、俺の前に、その男というのを呼びつけてな 関わっている女のことを聞き出したんだよ そしたら、奴は俺のコレですよ と小指をたてて、自慢げに話出していたんだ だけど、俺のダチは怒りだして、お前はまともに働いてもいないくせに、真面目に働いている女を食い物にしている奴は最低だと・・もう、別れて、今後、関わるな 直ぐにな とも・・ あの娘は俺の仲間の昔の女だ と俺のほうを指さして言うんだよ おいおいと思ったけど・・その場のこと考えるとな― それから、言う事聞かないとみんなに言ってお前の相手をしないようにするぞー それだけじゃぁ済まないのはわかっているよなー と脅していたんだ。そーしたらな 奴は 何にも、言えなくなって、ビビってしまって、謝って、あわてて帰って行ったよ」

「堤さん 本当に有り難うございました 忙しいのに」と、深く頭を下げていた。

「もう、奴のことは、大丈夫だと思うけど・・謝らなきゃならないのは、俺のほうなんだよ すまない 店長 俺は、勝手に妹さんに、会ってしまったんだ つい、勢いで・・と言うか 我慢できなくて・・」

「えぇー 会ったんだー 話したのー」

「うん 申し訳ない 出しゃばってしまって・・ でも、ちゃんと名刺出して、礼儀正しくな 妹さんの店を終えるの待って」

「うーん でも、私も 堤さんにお任せしたんだからなー」

「ごめん やりすぎかなぁー 嫁さんにも叱られた」

「で どんなお話?」

「まず 付き合っている男のことから、話した。もう、関わりがなくなる
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