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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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ースガルドの四王族は、セインテスト王家以外の本家は潰れているんだが、分家はなんとか残っていたんだ。その分家の中で未婚かつ希望者に、その・・・提供したわけだ。さらに、同盟世界のアールヴヘイム、スヴァルトアールヴヘイム、ニヴルヘイムには王族本家が残っていて、希望女性にも・・・。半年後には、100人ほどの子どもが生まれる予定だ」
ルシルの言葉にわたし達は「100人・・・!?」って絶句。ルシルはそんなわたし達、特にはやてに「誓ってそういう行為はしていない」って詰め寄った。うーん、完全にはやてを選んだからこその行動だよねこれ。はあ〜〜と深い溜息が出る。
「え、あぅ、う、うん。信じるよ? そやから安心してな」
顔を真っ赤にして詰め寄ってきたルシルから1歩後退するはやて。その様子にルシルは「すまない!」って慌てて離れようとしたんだけど、はやてがルシルの腕を取って制止させた。2人の纏う雰囲気に気まずくなる。2人のその姿が悔しいやら微笑ましいやら。
「コホン。いい雰囲気のところ悪いんだけど、はやて。携帯端末、鳴ってない?」
「ふえあ!? あ! あー、ホンマや!」
はやてが携帯端末のコールを受けて、メールを確認した後、「ルシル君。リンディ本局長との通信、いつでも出来るよ」と報告。
「あ、ああ! ありがとう、はやて。すぐにでも頼むよ。アースガルドに帰らないといけないからな」
「っ! 了解や!」
ルシルの、アースガルドに帰る、って言葉に一瞬だけ泣きそうになったはやてだったけど、すぐにリンディ本局長との通信を行うために準備に入った。繋がるまでの間にアイリは「マイスター。帰るの? また逢えるよね?」って聞いた。
「・・・すまない。私は、ルシリオン・セインテスト・アースガルドだ。本来いるべき世界で、最期まで生きると決めている。帰るよ。ただ、二度と逢えないということはないと思う。せっかくアイリ達と同じ時間の中で生きていることが判ったんだ。いつでもすぐにとはいかずとも逢いに来たいとは思う。ただ・・・」
アイリの頭を撫でて、そこまで言いかけたところで、『ルシリオン君。お久しぶりね。お元気そうで何よりだわ』と、展開されたモニターに映し出されたリンディ本局長が笑顔で挨拶した。
「はいっ。お久しぶりです、リンディ本局長。あなたもお元気そうで」
それから、ルシルから今回の事件の顛末が語られた。天界、魔界、人間界の三界を巻き込んだ戦争が、アースガルドを中心とした上位次元世界で勃発してること。ミッドチルダを中心とした下位次元世界に影響が出たのは今回が初めてで、今後も天属と魔族が下位次元世界に現れるかもしれないことなどなど。
そんな大事な話の中で、わたしはまったく違うことを考えてた。性行為をせずともルシルの子どもを得られたあちら
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