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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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生まれた顔を弄るのは気が進まないが整形でもするか。ザフィーラくらいに男らしい顔であれば、ひげなんて要らな――」

ルシルがとんでもないことを言い出したから、最後まで言わさずにわたし達は「却下」と下した。威厳とかどうでもいいからルシルらしさを失わせるような真似はしてほしくない、っていうのがわたし達みんなの意見だ。

「髭は帰ったら剃るとして・・・。みんなの1年はどうだったんだ? 1年の間に何か変わったこととかあるか? 私は今言ったように王での復帰はせずに軍隊の長となり、あとは・・・ヴァルキリーも無事に再起動できたよ」

「アイリね! アイリ、今は騎士団に所属していて、元大隊の融合騎を束ねる隊長なんだよ!」

「ちなみにミヤビを含めたわたしたち特騎隊前線組も揃って局を辞めて、騎士団に再入団。んで、特騎隊と同じように即応遊撃部隊を立ち上げて、わたしが率いてるよ」

「銀薔薇と対を成す白金桜として、管理世界の犯罪者どもにもう恐怖を植え付けてるよ」

「私やアリシアは特に変化は無いけど、エリオがね、保護隊で自分の班を持つことが出来るようになったんだ」

「もちろんキャロもフリードも一緒だし、後輩っていうか部下も出来たんだよ!」

「私は変わらず教導隊で頑張っているかな。あ、ヴィヴィオの選手ランキングがまた上がったのは大事な変化だね〜」

「そうそう! なあなあ、ルシル! フォルセティの奴がよ、すげえんだ!」

「そうですよ、ルシル君! ヴィータちゃんの言う通り、フォルセティがすごいんです!」

「フォルセティ、インターミドルの男子の部で世界チャンプになったんだぜ!」

「判定にまでもつれ込んだのだけど、見事に判定勝ちだったのよ!」

「ああ。あの反撃は実に見事だった」

「驚いたのは、フォルセティが優勝インタビューの際に、ヴィヴィオに愛の告白をしたことだ」

「あ、うんうん! ヴィヴィオもね、カメラが回ってるのにOKしちゃって! まぁ、母として、娘の恋は応援していたし? フォルセティも良い子だから反対なんてないんだけどね!」

わいわいとこの1年での変化をルシルに伝えてると、『イリス。そろそろ私も、ルシル君とお話がしたいわ』と母様との通信を繋げてたのに放置してたことを思い出した。母様にごめんなさいをして、「ルシル。母様も話がしたいって」って、携帯端末を操作して、モニターを展開させる。

『ごきげんよう、ルシル君。お久しぶり』

「お久しぶりです、マリアンネ聖下。ご無理を言って申し訳ありませんでした」

『いえいえ♪・・・娘たちからは不評だったようだけど、私はルシル君のお鬚、格好いいと思うわよ。ま、60手前のおばさんだから、若い子の感性とはすこーしズレがあるけれどね』

「いえ、そう言っても
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