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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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は確かなんだから、諦めるのが筋なんだろうけどさ・・・。
『『ルシル君!?』』『『『ルシル!?』』』
モヤモヤしながら母様と話してると、背後からなのは達の驚きの声が聞こえてきた。そちらに目を向けると、大き目のサイズのモニターが展開されていて、なのは達がルシルが居ることに本気で驚いてる様子が映し出されてる。
『え? ええ!? ホントにルシル君!?』
なのは達も、ルシルがクローンじゃないかとか“テスタメント”じゃないかとか、いろいろと不安がってたけど、ルシルがわたし達にさっき言ったように「ちゃんと人間だよ。今までと違い、死ねば1発アウトのな」って自分の心臓付近の胸に右手を添えた。
『・・・ていうかさ、ルシル。アンタ・・・髭生やしてんの!?』
『剃ったら? なんかオッサンみたいに見えるよ?』
アリサとアリシアが、ルシルの口ひげとあごひげにツッコみを入れた。当然わたしも、ルシルがひげを伸ばしてることには気付いてたし、なーんか似合わないな〜とか、アリシアの言うように老けて見えるな〜とか、思ってはいたけど口には出さなかった。
「今の私は、アースガルドの魔術師軍を統べる総督という役職に就いている。仮にも軍のトップだからな、少しでもこの女顔に威厳を持たせたくて、ひげを伸ばしたんだが・・・。駄目か?」
『うーん。ん? 軍総督って言った? ルシルって、王族で、しかも王だったのよね?』
『そう言えば・・・。ルシル君、総督と王様と兼任しているの?』
「いや。私が目覚める千年以上も前に王政は廃止されていた。それに、私自身も封印されてから6千年以上経過した世界の政治に参加しようとは思わなかったからな。再誕戦争を生き残った生粋の魔術師として、そしてセインテストないしアースガルド最後の王だった者として、せめて最高クラスの何かしらの役職を、とのことで、軍を治めることになったんだ。人間だった頃も、テスタメントだった頃も、ずっと戦いばかりだったからな、政治家になるよりかは合っているよ」
そう言って首を竦めたルシル。ルシルの肉体では6千年、意識で言えば2万年近く、アースガルドの進歩を見ることが出来なかった。目を覚ましたら故郷がガラリと変わってたなんて、どういう気持ちなんだろう。
「まぁ、そういうわけで、今の私は軍人なんだ。・・・で、やっぱり髭はおかしいか?」
『『おかしい』』
あくまでルシルのヒゲは変だっていうアリサとアリシアだけど、ルシルにはルシルの考えがあるんだし、「わたしは良いと思うよ」って言っておく。続いてなのは達も、悪くない、みたいな肯定派。リンディさんとの通信の準備を続けてるはやては「格好ええけど・・・」って濁した。
「・・・評判が宜しくないのは解った。やはりこの女顔がダメなんだろうな。持って
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