暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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てくれ」って指示を出した。
「ヤヴォール! チーム海鳴に全体通信を掛けるよ!」
ルシルとの別離以降、全くと言っていいほど見せてくれなかった満面の笑顔を浮かべるアイリに、リインとアギトが「アイリが笑ってくれた!」って喜び合ってる。
『イリス、どうしたの? あなた、今は正体不明生物の制圧任務に出ているはずよ』
メールの返事を待ってると、携帯端末がバイブ機能で振動したからモニターは展開せず、コールに応じた。耳に当てていた携帯端末の受話口から聞こえてきたのは母様の声。今も仕事で忙しいだろうからメールをしたんだけど・・・。
「聖下。お忙しい中、申し訳ありません。それについてなのですが、今回の正体不明生物来襲について、事情を知る関係者と接触しました。その関係者が、母様やリンディ・ハラオウン本局長と同時通信で説明したいと言っています」
『なんとまぁ、いきなり両組織のトップと話したいだなんて・・・。礼儀のなっていないその関係者とやらは、いったいどういう方なの?』
クローンでもなく“テスタメント”でもない、本来の肉体に戻ったルシルがアースガルドからミッドチルダに戻って来たことを、呆れる母様に伝えて、通話を続けながら携帯端末のカメラをルシルに向けて映像を送る。
『あら!? うそうそ、本当にルシル君!? ルシル君が戻って来たなんてあなたが言い出すから、我が娘ながらとうとう心をヤッてしまったのね、と不安になったけど!』
「病むならルシルと別れた直後です。きちんとお別れをしましたし、狂うことなどありえません」
ニヤニヤが収まらず緩み切った顔を浮かべてる自覚をしながら、わたしは「驚いたでしょ。ルシルが人間の体で戻って来てくれたの」って、任務中なために上司と部下という立場を守るべきところを、思わず母と子という立場で母様に答えてしまった。
『それならルシル君争奪戦も再開になるのかしら? 人に戻っているのならルシル君の寿命やら記憶消失の問題もないのでしょ? 今度こそ、ルシル君のハートをかっさらっちゃいなさい!』
「それは・・・うん・・・」
母様含めた家族には、わたしとはやてとルシルの三角関係がすでに決着していて、わたしが負けたことをまだ伝えてない。ルシルははやてを選んで、最後の最後で2人が結婚式を挙げたことをアイリから聞いた。もちろん公的な手続きなんてものはしてなくて、2人だけで決めたもの。
(はやてとアイリが、ルシルのことで嘘を吐くわけもなく・・・。わたしの初恋は終わった)
ルシルもいなくなってしまったことで、この想いに区切りをつけて前に進もうと、ヴェロッサからの告白を受け入れるかどうかを迷っていたところでこの再会だ。消そうと思ってたルシルへの想いが再燃したのがハッキリと判る。ルシルがはやてを選んだの
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