暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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るけど、それでもアイリを撫でてくれる手の優しさは全くと言っていいほど変わってなかった。マイスターは確かに・・・帰って来たんだ。
†††Sideアイリ⇒イリス†††
ルシルが帰って来た。もう逢えないと覚悟してたから、この再会はあまりにも予想外、だけど最高に嬉しいし幸せだ。アイリと入れ替わるようにルシルの胸に飛び込んだわたしの背中を、ルシルは優しくポンポンと叩いてくれる。
「ルシル。本当にルシルなんだよね? クローンとか、実はまだテスタメントとかじゃないよね?」
「もちろん。ガーデンベルグを救い、ユルソーンを破壊して無事にテスタメントの契約を果たし、アースガルドに帰ることが出来た。正真正銘、一度限りの人生しか歩めない肉の体だ」
わたしからのハグもそこそこにして、ルシルはルミナ達とも和やかに挨拶を交わした後、「いろいろと聞きたいことはあるだろうが、もう少し待ってくれ」って頭を下げた。今回の魔族や、たぶん天使なんかの来襲に関しては事情を一番知ってるのはルシルだろうから、今すぐにでも聞きたいんだけど・・・。
「なのは達の方に向かった私の協力者から連絡を待っているんだ。一度に説明した方が互いに楽だろうからな」
「協力者って・・・」
少し離れたところでミヤビと何か話してるラアルっていう、最下層の魔人(の割には神秘を感じないんだけど)をチラッと見る。最下層の魔族の協力者って、割とすごいんじゃ・・・。そんなことを考えてると、「よし。終わったな」ってルシルがホッと一息吐いた。
「ルシル?「ルシル君?」「マイスター?」
わたしとはやてとアイリがほぼ同時にルシルに駆け寄った。その様子にルシルはちょっと苦笑いを浮かべて、「各地に出現した天属・魔族の掃討が終わった」って言って、空間キーボードを展開。キーを打とうとしたところで手を止めたから、わたし達は小首を傾げた。
「・・・はやて。現在の本局長は誰だ? あれから1年少ししか経っていないのだから、おそらく今なおアンダーソンか?」
「あ、ううん。半年前の局長選考会議で、リンディさんが局長になったんよ」
「おお! それはすごい! それならはやて。リンディさんに取り次いでくれないか?」
「了解や」
「シャル。聖王教会のトップは今なおマリアンネさんか?」
「うん。わたしから母様に連絡して、ルシルにバトンタッチすればいいんだよね」
「ああ。頼む。じゃあ私は・・・」
「マイスター! アイリは!? アイリは何をすればいい!? なんでもするよ!」
わたしとはやては、母様とリンディさんがルシルと通信できるようにメールを出して調整を始める中、アイリが自分にも仕事が欲しいってルシルに詰め寄った。ルシルは少し考えた後、「それなら、なのは達と通信を繋げ
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