暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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いって最終的には炎の巨人となった。バンヘルドの真技を思い起こさせる様で、炎の巨人は起き上がろうとしてた白の巨人の背中を踏みつけて、さらに両腕を掴み取った。

「おおおおおおおおおお!!」

雄叫び1発。白の巨人の両腕をもぎ取って、炎を点けた腕で白の巨人をボコボコに殴り始めた。もぎ取られた自分の腕で殴られまくる白の巨人は抵抗も出来ず、最後は腕と一緒に粉砕された。結界内に転がる白の巨人の破片をこの後どうやって処理しようかなって考えてると・・・

「カメアエルの遺骸はこちらで処理しよう。ガナンマターハ族の方々、お頼みします!」

炎の巨人が消失し、そこから出てきた男性が目玉に向かってそう呼びかけると、目玉たちは結界を解除して白の巨人――カメアエルの遺骸らしい破片に向かって殺到。目玉部分がパカッと裂けると、気色悪い色の口が現れた。ギザギザの歯と4枚の長い舌があって、舌で破片を取るとそのまま口に運んで、バリボリと食べ始めた。みんなで「うへぇ」って引いてると、アイリ達の居る屋上に来るために男性がビルの外壁を駆け上がってきた。

「ほっ・・・と。お嬢さん方、怪我などはしておらんか? 人類を護るのが儂らの目的でもあるからのぉ」

額から生える角を消失させながらそう言ってきた男性に、まずは怪我をしてないこと、助けてくれたことへの感謝を述べてから、シャルが「時空管理局です。事情を伺っても?」って仕事に入った。

「この下位次元世界の秩序維持組織だったかい? 儂から話すのもやぶさかではないが、儂以上に適任が今、こちらに向かって来ておる。もう少し待っておれ」

男性はそう言って屋上の縁に腰掛けて、着物の袂からひょうたんを取り出した。そしてコルクのような栓を抜くとグイッと呷って、「美味ぇ!」って幸せそうに息を吐いた。まるで時代劇を観てるかのような光景だね。

「お楽しみ中申し訳ありません。私から個人的に質問があるのですが、よろしいでしょうか?」

「おう、そうそう! 儂もお嬢さんと個人的に話してみたかったのだ。お嬢さん、大戦の折、儂らディアヴァルネール族で唯一、大戦に参戦した分派の末裔だろう? ラグナロクで全滅しただろうとウリベルト狼が仰っておったと、先祖から語り継がれてきたが・・・。子を成し、その血をこの下位次元世界で繋いでおったとは。いやぁ、めでたい」

ミヤビが「え? え?」って混乱したから、男性はお酒を飲むのを中断していろいろとミヤビに伝えた。まずは自分の名前はラアルで、魔界最下層の奥地にある魔族魔人種鬼人ディアヴァルネール族の国ヤッフェル出身で、国の行政を司る本家の元目付役だったそう。

「待って待って。最下層の魔族がウリベルト達以外にも居たなんて、シャルロッテ様やルシルの記憶でも確認できなかった・・・。その分派っていうの、ア
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