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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga35王は再び舞い降り、そして・・・〜Complex reunion〜
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ち。セレスが面倒くさそうにそう言って、さらに氷の螺旋杭を40発を再発射。目玉はやっぱり何のアクションもせずに受け入れて、霜を被りながら巨人に攻撃続行。
「決まり。どうする? すぐに魔術師化して、一気に叩き潰す?」
「ちょっと待って、クラリス。1つ気になってることがある。・・・わたし達が到着するまで局や騎士団が攻撃を加えてたのにアイツらまったく反撃しないし、わたし達に代わっても同様だった」
「だから?」
「だから、無視されてる理由がもし、わたし達が魔術じゃなくて魔法を使っているからじゃないか?ってこと」
「どうせ通用しないから、鬱陶しいけど無視しようっていうことか・・・。あ、そうか、なるほど。逆に脅威となるかもしれない魔術師と化した瞬間、目の色変えて反撃してくるかもしれない、と。じゃあ、どうする? あの巨人、40階建てビルと同じくらいに長くデカい両腕を振り回しているから、その風圧で周辺被害がとんでもないし・・・」
「結界が解除された瞬間、この辺りが更地になってしまうやもしれませんね」
「それだけは何としても避けないといけないんだけど、さて、どうしたものか・・・」
アイリ達が確認できただけでも武装隊の結界は三度も破られてる。これ以上は武装隊の魔力が持たない。そうなる前に、「わたしの創世結界に閉じ込める。そこで決着をつけよう」ってシャルが提案したところで・・・
「止せ。人の身では相手にならん。ここは儂らに任せて、そこで大人しく見ているといい」
どこからともなく聞こえた年老いた男性の声。直後、巨人の頭上から何かが降って来て、巨人と激突した。巨人の3つある口から悲鳴めいた叫び声が発せられ、降って来た何かと一緒に地面に墜落。その直後、目玉が横一列に整列して、墜落時に巻き起こった砂塵の方へと目の正面を向けた。
「な・・・何が起きたの・・・?」
「巨人の背中に誰か居る!」
砂塵が晴れて、空から落ちてきた何か――人物を肉眼で視認できるようになった。着物に羽織姿の、おじいちゃん一歩手前って感じの男性が1人。巨人の背中に有る大きな顔を踏み蹴りで粉砕したその人の額には結晶のような「角・・・!?」が2本と生えていて、ミヤビが「私と同じ・・・?」ってうわ言のように発した。
「あっ、巨人が起き上がる!」
「各騎、警戒! ちょこっと離れるよ!」
近くの低層ビルの屋上に降り立って様子見。男性の2つの角が真っ赤に染まると同時に強烈な発光を見せた。それを合図としたかのように目玉たちが一斉に巨人を包囲。そして左右の両腕を大きく伸長させて隣の目玉の両腕とガシッと掴み合うと、天まで伸びる筒状の結界が展開された。
――鬼刻炎昌――
男性の全身から炎が上がったかと思えば、グングンと高くなって
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