050話 学園祭編 ネギとの仮契約
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るに僕はシホさんとキスをして仮契約を結ぶだけでいいと、そういう事なのかな……?
「おおっと? なんかラブな気配が感じなくもない感じ?でも、シホの意識がないのはどういうんだろうね?」
「そこは事後承諾で諦めてもらうしかないな。今は何よりシホを治すのが先決だ」
そう、ですね……。
とにかく今はシホさんが元通りになってくれるのが一番ですからね。
「わかりました。カモ君」
「オッケーだ、兄貴! 前々からいつかはって思っていたんでぃ!」
そう言ってカモ君は慣れた手つきで仮契約の魔法陣を描いていく。
するといつもと違って周りの魔法陣もカモ君が描いた魔法陣に重なるように連結して繋がっていく。
「よし。ぼーや、後はお前だけだ」
「ネギ。シホをお願い……」
「はい、アスナさん」
それで僕はシホさんとキスをして、光が上がったと同時に一枚のカードが現れました。
そこにはシホさんの姿が描かれていますし、なんなら他にも三人くらいの影が背後に見える感じで、とにかく特殊な感じのものでした。
そして、カードはひとりでに輝いてそこには一本の剣が浮かんでいました。
その剣は刀身が赤く、剣と柄の間に四つの色をした四角い結晶がそれぞれ埋め込まれているプレートがありました。
紅い結晶にはトランプでいうスペードのマーク、紫の結晶にはハートのマーク、青の結晶にはダイヤのマークが浮かんでいて……だけど、あと一つの結晶は他のとは違って黒く濁っていてそこに消去法で描かれているであろうクラブのマークは浮かんでいませんでした。
とにかく、そんなプレートが今度はひとりでに回転しだして青の結晶が刀身の向きに合わさった瞬間に、
【全異常削除】
そんな、どこか澄んだ女性の声が聞こえたと思いましたらその剣がシホさんの悪魔の翼を実際には斬れていないんだけどまるで切る裂くかのごとく、一太刀浴びせていました。
すると、どこからか遠い方向で、
《ぎゃあああぁぁぁぁ……――――》
という、あの時の悪魔の断末魔の叫びが響いてきました。
えっと……つまり、どうなったのでしょうか……?
それでシホさんを見ると、なんとシホさんの悪魔の翼が今までは黒かったのに白色へと変色していきます!
「ま、師匠!これって……」
「恐らくは完全にあの悪魔が消え去った事で悪魔成分が抜けて翼も宿主をシホと完全に認めたという事になるのだろうな……詳しく調べんと分からんがこれでシホはようやく解放されたのかもしれん」
「そ、そうですか……」
「シホ様!シホ様!!」
アヤメさんがシホさんに寄りかかると先ほどまで荒い息だったシホさんの容態も落ち着いたのか規則正しい呼吸になっていました。
翼も勝手にまたシホ
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