暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第106話:手向けのお節介
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概ね当たっていた。一度は倒されエネルギーの大半を失ったネフィリムは、メデューサを取り込んだことで消滅を免れるだけのエネルギーと同時にある程度の自我を得てしまったのだ。

 颯人への攻撃に失敗したメデューサネフィリムは、次の標的に透を選んだ。

「裏切リ者ォォォッ! 殺スゥゥゥゥッ!!」
「コイツ!? いい加減しつこいんだよ!!」
「調!」
「うん!」

 透に襲い掛かるメデューサネフィリムを、クリス・切歌・調の3人が迎え撃つ。苛烈な弾幕と飛び交う刃に、思わず足を止めるメデューサネフィリム。

 それを見て颯人はピンときた。

「そうだ! あるじゃねぇかよ、アイツが思いっきり吹き飛んでも誰も困らない場所が!」
「何処?」
「ノイズの巣窟があるだろうがよ!」

 颯人の目に入ったのはクリスの腰にぶら下がっている畳まれたソロモンの杖。あれはバビロニアの宝物庫とこの世界を繋ぐ謂わば鍵。
 あれを使えば、逆にこちらからバビロニアの宝物庫への穴を開ける事も可能なのでは?

「クリスちゃん! そいつでバビロニアの宝物庫を開けるって出来るか?」
「! なるほど、その手が!!」

 クリスはソロモンの杖を展開し、メデューサネフィリムの背後に向ける。

「人を殺すだけじゃないって、やってみせろよ! ソロモォォォォン!!」

 クリスの手により、バビロニアの宝物庫が開かれた。虚空に開いた大穴の向こうには、無数のノイズの姿が見える。

「よっしゃ! あそこにアイツを突っ込め! そうすりゃアイツはノイズ共と勝手に心中してくれる!」

 颯人の言葉を合図に、その場の全員が一斉にメデューサネフィリムに向けて攻撃を仕掛ける。

「今まで私達を小馬鹿にしてくれた……」
「お返しデェェェェェェス!」

 調と切歌の丸鋸と大鎌が切り裂く。切り裂かれたメデューサネフィリムは、叫び声をあげながら蛇の髪を伸ばして反撃しようとする。

「させるかっ!」
「ハァッ!」

 それを翼とマリアの剣が細切れにした。鋭い斬撃が切歌と調に向けて伸びていた蛇の髪を切断し、ついでとばかりにバビロニアの宝物庫へ向けて蹴り飛ばした。

「ヌアァァァァッ! サセルカ、サセルカァァァ!?」
「もういい加減、お前との縁もうんざりなんだよ!!」

 それでも抵抗して、前に進もうとするメデューサネフィリムをクリスのアームドギアのビームが更に押し込む。
 メデューサネフィリムとバビロニアの宝物庫の入り口との距離はあと少し。

「行くぞ響!」
「はい! おりゃぁぁぁぁぁっ!!」

 最後の一押しをと、奏と響のガングニールコンビが突撃する。奏はアームドギア、響は腕に作り出した槍で、メデューサネフィリムを突きその勢いで一気にバビロニアの宝
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