暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『蒼い雫』VS『砂漠の鷹』
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持ち替えながらレーザーの来る方向から相手の位置を予測し一気に急上昇。多少シールドエネルギーが削られてしまいますがこの程度はどうってことありません。

『この私の射撃をこうも読むとは、中々やりますわね!』

「それはご丁寧にどうも!」

 ほぼ同じ高さまで上昇すると、距離を取りながらレーザーを射撃してくるオルコットさんが話しかけてきました。こちらの有効射程よりまだ距離がありますね。
 こちらの進路を妨害するように撃ってくるため何らかの時間稼ぎの可能性もあります。こちらも『ハディント』を再び撃ち返しますが、先手を取られている以上回避優先にならざるを得ません。
 なんと言ってもオルコットさんの扱うライフルはレーザー兵器です。一撃の威力は私のアサルトライフルの比ではないはず。直撃だけは避けたいところです。

『ですがそれもここまで。そろそろ本気でいきますわよ!』

 オルコットさんがそう言った途端に『ブルー・ティアーズ』背部のフィンアーマーが外れ、飛翔体としてこちらに飛んできた!

「な!?」

―データ検索、特殊BT兵器『ブルー・ティアーズ』と該当―

 これが……BT兵器!?

 私は慌てて回避機動を取る。4つのビットはそれぞれが不規則な機動を描き上下左右から私を狙い撃ってきました。
 流石に4方向からの攻撃は避けるのが難しい。警告と共に回避行動を取りましたが……

「くう!」

 背中からモロに一発くらってしまった。背後の装甲が吹き飛び、衝撃で私自身も前に押し出されます。シールドエネルギーの消費は装甲に当たったおかげで微々たるものだけどこれを続けられると消耗するのはこちらだけ……

 それに打開策を考える前にこのレーザーの嵐を何とかしないと!

 攻撃範囲を限定させるために高度を下げてアリーナの地面スレスレを飛行します。

『さあ踊りなさい! 私、セシリア・オルコットと『ブルー・ティアーズ』が奏でる円舞曲(ワルツ)で!』

「ダンスは苦手なんですけど……ね!」

 盾で正面から来たレーザーを受け止める。その瞬間他の3つは既に私の視界の外から狙いをつけているのだから大したものです。

 代表候補生の名前は伊達じゃないってことですね!
 先ほどのレーザーライフルよりも口径が低いおかげで威力は低いですが、この物量は正直レーザーライフルを避け続けるよりもきつい!

 更に強度も中々のもののようでアサルトライフルの弾丸が当たっても有効射程の外から撃ってきているから弾き飛ばすだけで破壊できません。
 
 なら武装を変えるしかありませんね。
 『ハディント』を右腰に戻しながら、左腰の24mm対空ショットガン『エスペランス』を右手で引き抜いてかまえます。
 射程は短いけど近距離広範囲に弾を
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