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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 31日は僕は、少し早い目と思って、5時半に行った。割と暖かい日なので助かった。だけど、もう光瑠と明璃ちゃんは来ていた。

「どうしたんだよ 早すぎるんやんか」

「お姉ちゃんにたたき起こされたんよ」と、早速、明璃ちゃんに訴えられた。

「晋さん達は、朝4時から来て、仕込んでいるんよ」と、光瑠も言っていたところに、美鈴が来て

「ありがとう コーヒーでも飲んで」と、持ってきた。見ると、舞依ちゃんも来ていたのだ。そのうち、バイトの女の子と昇二がやってきた。

「昇二 昨日、帰ってきたところだろう すまんのう」と、僕が言うと

「なんの 今日を楽しみにしてたんだから なんか、年末のイベントだからな」

 武君が、「ローストビーフあがりました」と、大きな声で言っているのが、聞こえた。晋さんは鰤と海老を焼いていて、美鈴のお父さんは、だし巻き卵を仕上げていた。
「今日の目標は110セットよ 12セットが9回 1回45分 午後2時までに仕上げます」と、美鈴の号令で始まった。僕も昇二も慣れたものだった。舞依ちゃんは、和え物をカップに入れて、美鈴と光瑠は包装の仕上げをするという段取りで進んだ。

 もう、慣れているので、順調に進んで、9時過ぎに5回目が済んでいて、美鈴が「休憩しましょ」と言って来た。武君が出来たてのローストビーフをサンドイッチにしてくれていた。

「うまい 絶品だよ 一流店の味だよ これは こんなローストビーフ初めて食べた」と言って、昇二が感激していた。僕も、二度目だけど、確かにうまかった。

「武 やるじゃん やっぱり、私の指導が良いのかしら」と、明璃ちやんが武君に言っていたが

「そうですね 明璃先生の言うことを聞いていたら、今頃 フリーターになっていますけどね でも、感謝してます」と、武君が話しているのを僕は初めて聞いた。明璃ちゃんとは、冗談を言い合うみたい。

 その後も、順調に進み、1時過ぎには全て終えていた。そして、3時頃、掃除も終えて、美鈴は「ご苦労様 ゆっくり休んでちょうだいね」とみんなにおせちを持ち帰らせたのだ。昇二と明璃ちゃんは、勿論、赤いのと黒いマフラーをお揃いで巻いて、連れ添って帰って行った。僕と美鈴が最後まで残っていたのだけど、美鈴は厨房でまだ、何かをやっていた。

「なんで なにやっているの」

「うん 明日のお伺いするおうちのお重作っているの」

「お重って どこのだよ」

「あのね 明日 付き合ってって、言ってたでしょ ここの地主さんのおうち おばあさんが独り暮しなんだ だから、持っていくの 蒼も付き合ってね」

「あっ そのことかー 付き合ってというのは・・」

 そして、最後のお客が受け取りに来た。僕達が帰る頃、結局5時過ぎで、もう暗くなっていた。美
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