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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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 クリスマスイブは平日にあたるのだが、僕は、光瑠を誘って、ナカミチに行った。最初、迷っていたようだが、久し振りだし、会うかってことになった。

 僕が、先に着いたみたいだったので、しばらく、待っていた。美鈴が

「あのね、2日の日、お泊りだよ。大阪のベイエリァでホテル予約しちゃったからね。私、3日の午後からは、次の日の準備あるので仕事だけど・・」

「ええー そうなんか 別に良いけどさー じゃぁ つもりしなきゃあな」

「なんの つもりよー あんまり、考えないでよー 31日もお願いね 6時よ」

 光瑠がドァーを開けてやってきた。普通にコートにマフラーを巻いて・・。明璃ちゃんと違って落ち着いた格好だ。

「寒いね 風も冷たいわ あら、舞依ちゃんも、もうあがったみたいね バイトの娘とふたりなんだ」

「うん あの子 早番だから 光瑠 ごめんね 寒いのに・・あっ そう 31日もお願いして、ごめんね 勉強 大変なんでしょ」

「いいのよ 社会経験だから」

「ありがとう ふたりとも、ローストビーフでいいかしら」

「うん その炭焼きっていう特製の 楽しみにしてたんだから」と、僕は、本当に楽しみだったのだ。

「裏にかまどを急ごしらえしてね、(たけし)君が焼いてくれたんだ。スペァリブもだったんだけど、持ち帰りで今日の分は売り切れちゃったんだ あっ 光瑠 初めてでしょ あの子 もう、ウチに来て半年ぐらいになるかなー」と、紹介しようと、呼んできた。

「こちらね 私の昔からの親友で 吉井光瑠ちゃん 明璃ちゃんのお姉さん」と、美鈴はその武君に言っていたが、恥ずかしいのか、頭を下げただけだったが、光瑠が

「初めまして いつも、明璃から聞いています いつも、仲良くしていただいて有難うございます」と、言っても、又、頭を下げるだけで、奥に消えて行った。

「よく、働いてくれるのよ 晋さんが教えたことも、ちゃんと守るしね 口数は少ないけどね でも、明璃ちゃんとは、楽しそうに話しているのよ バカみたいなことばっか、話しているけどね」 
 
 香ばしい匂いとともに料理が出てきた。隅にソースとベイクドポテト、人参のグラッセにクレソンが飾ってある。ローストビーフも手のひらの倍程もある大きなもので豪華なものだった。

「美鈴 立派なもんだ チラシの写真以上だよ」

「うん 好評なのよ おいしいって、昨日も今日も来てくれたお客様も居るのよ 寒いのに、表で並んで待ってくれた人も居てね」

「忙しかったでしょう 明璃に声掛けたら良かったのに」と、光瑠が言うと

「うん 私も、平日だし、こんなに来てもらえるって思ってなかったから」

「確か、あの子 授業は明日までだけど、早い目に帰ってきて、手伝うように言っとくね
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