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業火な御馳走
2話
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らね」

「あ、希あったわよ!」

「あ、ほんとだ」

駐車して車を降りた希から突如大きな音が立体駐車場に響き渡った気がした。

「ぐぅ〜」

希はお腹を抑えて、顔を真っ赤に染めていた。

「朝ごはん食べてたわよね?」

「…うん」

「もう食いしん坊なんだから…そういう私もお腹すいたんだけどね」

美智子は微笑を浮かべながら希にそう言った。

店内に入ると、心地よい涼しさが身体全体に染み渡った。

「とりあえず、案内図を見てお店とか決めましょう!」

「そうだね!」

そういうと二人は周りを見回して付近にあった案内図に向かった。

「ちなみにお母さんは何食べたいの?」

「私はパスタ食べたいわね!」

「最近食べてなかったからね」

「じゃあ、こことか美味しそうじゃない?」

希が指さした先には、「ボーノパスタ」と店名が書かれ下には料理の写真があり、そこには肉厚なベーコンが絡んであるカルボナーラが写っていた。

「そこにしましょうか!」

ボーノパスタに着くまでに雑貨屋、服屋など魅力的な店があり、寄り道したので店に着く頃には14時過ぎになっていて、店内のお客も落ち着いていた。

「いらっしゃいませ!何名様でしょうか?」

スタイルがよく笑みが素敵な女性店員が出迎えてくれた。

「二名です」

「二名様ですね、お席をご案内致します」

「こちらへどうぞ」

窓際の空いている席に案内してくれた。

二人は席に座ると、希がメニューをとってテーブルに広げ、二人は多種多様な色鮮やかなパスタを見て、ヨダレが落ちそうになっていた。

店員が来て二人の前にお冷を置いた。

「お冷です。ごゆっくりどう…」

店員が喋り終わる前に二人はゴクゴクと飲み干した。

「おかわりください」

店員の顔は静止していたが、少したって笑いを抑えるのが必死の顔をしていた。

「…少々…お待ちください」

それを見て、二人は我に返り顔を赤面させながら、両手で顔を仰いでいた。

「しょうがないわよね…」

「暑かったしね、渋滞してて水分全然取ってなかったからね」

「喉乾いてたことも店内入ったらそんなこと忘れちゃってたし…」

二人は恥ずかしさを紛らわせるように、言い訳を言い合っていた。

そんなことをしている間に、先程の店員がお冷を持って来てくれた。

「お待たせ致しました」

二人は顔を俯かせながら少し頷いた。

「ご注文がお決まり致しましたら、そちらのチャイムですお知らせ下さい」

そういうと店員は厨房と戻っていた。

5分ぐらい二人は黙ってメニューとにらめっこしていた。

「お母さん決まった?」

「私は
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