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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
082話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その9
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バーの姉さんはなにかに自覚が芽生えたってところっすかね?」

そんな卑しい顔をしているカモ君。
いや、そう口に出されるとやっぱ少しセイバーさんに中で意識の改革が起こっている感じ?
以前は、


『私は女である前に騎士……そしてサーヴァントです。ですから恥ずかしがる必要など皆無かと(キリッ!』


だったのに、えらい変わりようかもしれない。

「こりゃ、士郎さんを意識し始めたのかもしれないね!なんか滾るねぇ!」
『そうですか?朝倉さん……でも、なんかそういうのも分かります。士郎さんと繋がった時になんかポワッとしましたから』
「さよちゃん!?繋がったってどういうこと!?」
『あ、わたし士郎さんと使い魔の契約をして実は地縛霊から解放されてるんですー』
「あ、繋がったってそーいう…にしてもいつのまに……士郎さんも隅に置けませんねー。後で取材させてもらいますからね」
《お手柔らかにな……》

まさかの幽霊ちゃんにも手を出していた士郎さん!
こういうところが士郎さんらしいっていう奴……?



そしてセイバーさんも回復したところで作戦会議を始めた。
作戦としては遠坂さんが奇襲をしてそこを叩くと言った感じ……?
士郎さんには後方支援をしてもらうというが、どうするといった感じだけど、そこで士郎さんがある提案をした。
それは、そこら辺に落ちている木の枝を拾って強化でもしたのか、いや変化かな?木の枝が弓に変化した!
コツを掴んだっていうけど、なんのコツだろう……?

それと、士郎さんはセイバーさんとある約束をした。
宝具は使わないでくれという事。
まぁ、使って消滅しちゃ元も子もないからね。
だけどそこでセイバーさんが足元をふらつかせて士郎さんが支えるとやはりと言うべきか意識しているのか頬を赤くしているセイバーさん。
ははーん……?

「なんか、いいでござるな……」
「うんうん。恋の芽生え始めって感じアル」

あの恋に鈍感そうな楓さんと古ちゃんにも気づかれるんだから相当だよね。
と、そこにイリヤさんの『見ーつけた!』という声が響いてくる。
ついに戦闘開始ってところかな……?

いくつかの問答のあとに、イリヤさんの身体の刻印が服越しに全身に浮かびあがり、戦闘開始の合図となった。
バーサーカーと戦うセイバーさんをしり目に士郎さんは枝を矢に変えて打つが、そんなものはただのバーサーカーの気を逸らす手段でしかなく、セイバーさんは追いこまれていく。
そこに遠坂さんが草陰から飛び出してきて、宝石魔術を飛ばすがバーサーカーは構わず遠坂さんをその太い腕で捉えて捕まってしまうけど、遠坂さんは最初からその気でいたのか宝石に最大限の魔力をこめて、それは一気に放たれた。
爆音とともに顔をやられて倒れていくバーサーカ
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