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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
082話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その9
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れば自身の使える魔力量や術の数も減少することを意味する」
「あっ……!」

ネギ君も理解したのか少し顔を青くする。

「しかも、シロウのまだ開き切っていない魔術回路は初代で27本もあるから数はある方だけど、それでもシロウにペナルティは着いてしまうんだけど……ねぇ、シロウ?あなたはやっぱり特異だったんだろうね……」
《そうだな、姉さん》

なになに?その意味深なやりとり。それじゃ士郎さんが普通じゃないみたいな言い草じゃん?

《俺の魔術回路は確かに27本と少ない。だが、普通なら魔術師にとって魔術回路とは疑似神経に過ぎないんだけどな。俺の魔術回路はほぼ全身の神経と言っても過言じゃないんだ》

は……?
なにそのチート。
全身って……つまり神経を鍛えれば本数に関係なく魔力量を増やしていけるって事?

「つまり、士郎殿の今の魔力量は……」
《ああ。聖杯戦争後に姉さんとの間にパスを繋げて無理やりに他人の魔力を流し込んでもらって神経を頑丈に鍛えていったんだ》

…………うーわー。なに、その血も吐くかのような苦行。
士郎さんはまさかのMだったのかー?

「そこまでしないといけなかったんですか……?」
《ああ。……いや、ある日まではそんな事はしていなかったんだ。でも、強くならないといけない理由が出来てしまってね……》

そう言った士郎さんの気配はどこか辛いものでも思い出しているかのような感じだった。
それにしてもある日、ね……。ターニングポイントみたいなものかな?

《とにかく先に進めるぞ》



そして記憶は再生されて、

遠坂さんはいきなり士郎さんにキスをした。
はい?
儀式だっていうけど、なんかやっぱえっちぃ。
セイバーさんの上に士郎さんが覆いかぶさって、遠坂さんは魔法陣を浮かべて呪文を唱えていく。
すると士郎さんの意識は急にどこかに飛ばされて、次の瞬間にはマグマが煮えたぎっている場所にいた。
そこには巨大な赤いドラゴンの姿があって、そのドラゴンは士郎さんの腕をなんと食いちぎった!?
移植ってすごいなぁ!

「あれが、セイバーさんの……アーサー王の力の源である赤いドラゴンだったんですか……?」
「まぁ、そうね。セイバーには竜の因子が流れているから」
「竜の因子……なんか盛大ですね」
「伝承がどうだったか知らないけど、マーリン辺りが人工的に竜の因子を埋め込んでセイバーが生まれたんでしょうね」

つまり、セイバーさんはなるべくしてブリテンの王になったと……。
やっぱ歴史って奥深いねぇ……。




そして翌朝になって、士郎さんが目覚めると、そこには頬を赤くしたセイバーさんがいてどこか恥じらいを感じているようで、

「なぁんかどこか様子がおかしいっすね?まぁさかセイ
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