082話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その9
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ライダーを倒したその晩に、そのままセイバーさんは起きずに眠りについていた。
せっかく敵を倒して相手の数が減ったのにここでセイバーさんが起きないとあっては大変だよねー。
やっぱり魔力が今すっからかんだからかな?
それで士郎さんは遠坂さんにセイバーさんを診てもらった後に、何があったか聞かれたので正直に「ライダーをセイバーが宝具を使って倒した」と言った。
でも、さすがの遠坂さん。仮にもいつか敵になるのだからセイバーさんの宝具がなにかに関しては聞いてこなかった。
それでも、
『このままだとセイバーは消えるわよ?』
その一言でここまで心がざわつくとはね。
士郎さんもそれで慌てて遠坂さんに突っかかっていくが、遠坂さんは士郎さんに出来る事を二つ提示した。
その1、どうにかして士郎さんがセイバーさんに魔力を供給するか。
その2、サーヴァント自身に魔力を補充させるか。
この二択。
「補充って……まさか慎二さんがやっていた!?」
「そうね。サーヴァントに人を襲わせるのも一つの手よ、ネギ」
「で、でも……あのアーサー王にそんな事させられるわけ……」
ネギ君がとてもつらそうな顔になりながらも、そう言葉を零す。
まぁ、自国の英雄にそんな事をさせるくらいならネギ君だったらそのまま消滅させてしまうかもね、それがたとえ間違った選択であっても……。
そして遠坂さんは言う。
答えは一つ。
絶対にそんな事をしないだろうセイバーさんに、それでも人を襲わせたいのなら令呪を使って命令しなさい。人を殺して魔力を集めろと……。
そんな、ヒトを助ける事を第一に考えている士郎さんにそんな残酷な提案が出来るのも、これがやっぱり生粋の魔術師である遠坂さんだからこそなんかね?
なんか、わたしが想像してるより士郎さん達の世界の魔術師ってかなり倫理が狂ってるのかな?
「リンも残酷な事を言うけどそれは正解なのよ。結局は魔力がなく宝具が使えなければセイバーはただのデクの棒……この時のシロウにも戦闘力は劣らないでしょうけど動きはかなり制限されるでしょう」
「それでも、なにか別の方法があるんじゃないですか……?」
「あるにはあるけど……ちなみにネギ、それにエヴァにも一つ聞きたいんだけど」
「な、なんですか……?」
「む?」
それでネギ君とエヴァちゃんが反応を示す。
「この世界で魔力を補充する方法って仮契約カード以外になにかある……?」
「ふむ、そうだな……。私からすればやはり“血”だろうな。吸血鬼ゆえにな」
「そうね。それじゃここにいるのはまだ未成年ばかりだけど、こう……性的な方法ってやっぱり成立するのかしら?」
なんか、いきなりぶっとんだ話題が出てきた。
性的って……つまり、そのセッッッッッッ的な!
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