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Fate/WizarDragonknight
スネークダークネス
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し、そのままトレギアの背後でまた新たな肉体となる。

「また剣で来るのかい?」

 トレギアは首だけ振り向きながら言った。
 

「あたしの剣から、逃げたって無駄なんだから!」

 すると、マーメイドが指したレイピアが、空間に無数に広がっていく。
 トレギアをめった刺しにしようとするそれは、一斉にトレギアへ降り注ぐ。

「へえ……ガルラ」

 トレギアが指を鳴らすと、彼の足元に発生した闇から、灰色の生物が現れる。
 咆哮を上げた途端、無数のレイピアがガルラに突き刺さる。
 倒れるとともに、爆発。
 爆炎の中で、トレギアは静かにマーメイドとグレムリンを睨んでいた。



『ランド プリーズ』

 ウィザードは、風から土へその姿を変える。
 スネークダークネスと等しいパワーで、互いに肉弾戦となる。
 ウィザードの蹴りと、スネークダークネスの爪。一つ一つがぶつかるたびに、筋肉同士の打撃音が響く。

「っ!」

 ウィザードは、ウィザーソードガンをガンモードにして発砲。スネークダークネスの体のあちこちに火花が散るが、それでもスネークダークネスの進撃は止められない。
 スネークダークネスの凶悪な右腕が、何度もウィザードを襲う。
 スピードを犠牲にパワーを得たランドスタイルは、その両手の掌底でスネークダークネスの腕と同等の力を発揮できる。
 そのままスネークダークネスと組合い、やがて。

「だあああああああああッ!」

 ウィザードはスネークダークネスを押し倒す。
 鍾乳石を破壊しながら倒れたスネークダークネスへ、ウィザードは追撃の魔法を使う。

『チョーイイネ グラビティ サイコー』

 土の魔法使い最強の魔法。
 それは、スネークダークネスを地面に張り付けにした。
 そのままウィザードは、ウィザーソードガンの手を開く。

『キャモナシューティングシェイクハンド キャモナスラッシュシェイクハンド』

 ウィザードは、そこへトパーズの指輪を読み込ませようとする。
 だが、それよりも先にスネークダークネスの口から赤い光線が放たれる。
 それは、ウィザードの周囲を破壊し、ウィザード自身にも的確なダメージを与え、地面を転がさせた。
 それに伴い、重力の魔法も解除されてしまう。
 起き上がったスネークダークネスは、さらにウィザードへ追撃の剛腕を振るった。
 回避が間に合わず、まともに打撃を受けるウィザード。
 その質量にも任せた一撃一撃は、トパーズの体にダメージと負担を乗しかけていく。
 さらに、また剛腕。両腕で受け止めたウィザードは、徐々に押されていく。

「こいつ……なんて馬鹿力だ……」

 片膝を付かなければならないほど、スネークダークネスの力は大きい。

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