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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
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「それじゃあ、第26層ボス攻略を祝って、乾杯!!」
「「「乾杯!」」」

クラインの音頭に合わせて、キリトもエギルもアスカもグラスを上げて、お互いに打ち鳴らした。
めずらしく笑顔を浮かべているアスカの横でキリトも笑顔を浮かべて飲み物に口を付けた。






結局、あの後は攻撃パターンの変化が起きなかったボスは10分と掛からず倒すことが出来た。
さすがの茅場も少しは優しさを持ち合わせていたということだろう。
ちなみにだが、ラストアタックはキリトが手にした。
本当はクラインがとどめを刺そうとしていたが、キリトが何となく後方から投げたピックでぴったしHPが0になってしまったのだ。
ラストアタックを取ろうと4連撃〈桜蓮華〉の最後の大上段を、ボスが消えた何もない空間に盛大に放つクラインの姿は、とてもかっこ悪かった。当の本人はとても恥ずかしかったらしい。

第25層ボス戦では10人以上の犠牲者を出したが、今回のボス戦は無事に犠牲者0で終えられたことにキリトのみならず、全員のプレイヤーが安堵し、喜んだ。
当然、今回のボス戦での立役者であるアスカ率いる(本当に率いているのはヒースクリフだが)〈血盟騎士団〉には惜しみない拍手と喝采が沸き起こった。
リンド率いる〈ドラゴンナイツ〉の面々だけ微妙な表情をしていたが、まあそれはご愛敬だろう。

次層の転移門のアクティベートは〈ドラゴンナイツ〉が行うといって、そういった名誉や他人からの羨望といったものにまったく興味のなさそうなアスカとヒースクリフは快く譲った。
・・・・面倒ごとを押しつけるようなあしらい方だった気がするが。


その後、ようやく話す機会を見つけたキリトとクライン、エギルはアスカへと詰め寄った。
で、積もる話をあるし、どこかで打ち上げをしよう、となってアスカが「〈風林火山〉のお誘いを断って〈血盟騎士団〉に入ったお詫びに料理作りましょうか?」と言った。
別にそのことについてクラインは怒ってもいないのだが,その話を無下に断るのも勿体ないということで、アスカの手料理をご馳走になる、と話がまとまった。
そこまでは良かったが、1つだけ問題が生じた。

作る場所がないのである。
アスカの現在の宿屋はかなり小さいらしく、クラインもまだギルドホームを、エギルもお店を構えていないので、無理。
消去法で仕方なくキリトの部屋ですることになったという訳だ。今のキリトのねぐらなら4人が入っても多少手狭に感じる程度。
「俺、女の子の部屋に入るの初めてだぜ」とか鼻の下を伸ばしながら言うクラインに「そんなに黒鉄宮の監獄エリアに行きたかったら、すぐに手伝ってやるよ」と返しながらやって来たキリトのねぐらにて4人でテーブルを囲んでいる、というのが今の状況だ。


材料費は全部持つ、とア
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