アインクラッド編
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略組のメンツでも顔を出す者が少なからずいるので、性別を隠しているキリトとしてはあまり行きたくない場所だ。
「いいじゃねえか。俺たちと行動してたら誰にも勘づかれねえって」
クラインがなおも食い下がらずに言いくるめようとしてくるので、キリトはアスカへと話を振る。
「あ、アスカはどうする?」
キリトの予想では、アスカは断るかと思っていた。
キリトほどではなくても、アスカも人混みや、騒いでいる場所を毛嫌いしていたはずだ。
だが、
「俺は行くなら一緒についていくよ」
と、あっさりとオッケーを出す。
「じゃあ、決定だな」
「あっ、でも後片付け済ませないといけないんで、先に行っていてください」
「いいのか? 手伝うぜ?」
「持参した調理器具とかがあるんで、むしろ1人の方がやりやすいんで」
キリトが何も言えずにいる中、どんどん話が決まっていく。
「そっか。じゃあ、俺とエギルは先に行っとくわ」
「分かりました」
「じゃあ、また後でな。アスカ,キリト」
「待てって! わたしは行くって言ってないぞ!?」
キリトが慌てて言うが、2人はそのまま宿屋から出て行った。
「じゃあ、俺もすぐに片付け終わらせるわ」
アスカもキッチンへと食器を重ねながら歩いていく。
えっ?
気づいたら何故か部屋にアスカと2人きりだし、嫌いな人の多い場所に行くことが決定しているのですが?
アスカが食器を洗う音だけが響く。
キリトは呆然とすること数秒。
「・・・・・・わたしも手伝う」
と言ってアスカがいるキッチンへと向かった。
考えるのを諦めてとりあえず何か作業をしようと現実逃避気味な考えをしているのではない・・・・・・とキリトは思う。
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