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ソードアートオンライン アスカとキリカの物語
アインクラッド編
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スカが言って、1人で全ての買い出しを済ませていたので、他の3人にはどんな料理ができるか全く想像できていない。

1人エプロンを着けて料理をしているアスカの後ろでのんびりとお酒をすする。
手伝いたい気もするが、〈料理スキル〉を取っていないプレイヤーが料理をすると炭くずしか生成されない。
炭くずの味に関してはその話をした時のアスカの達観した様子から察するしかない。

「いやー、びっくりするくらい違和感がねえな、アスカの料理姿」
「いやー、そこんとこどう思いますかな?女の子のキリト君よ」
「うるさいぞ。おっさん2人」

クラインとエギルのにやけ顔がかなり腹立つ。
クラインのアホ面にグラスをぶん投げるのを全精神力使って堪える。

「いいんだよ。この世界じゃ〈料理スキル〉取ってないとろくなもん作れないだろ。趣味スキル取ってる余裕があったらもっと有益なスキル選択するから」

実を言えば、スキル所得可能数が増えてきた今なら〈料理スキル〉を取る余裕があり、単に料理するのが面倒なだけだが、もちろんそんなこと口には出さない。

「じゃあ〈裁縫スキル〉なんてどうだ?熟練度上がったら自分が欲しい装備作れるじゃんかよ」
「イヤだよ、めんどくさい」
「結局、それが本音じゃねえか」
「う・・・・い、いいんだよ。別にこの世界で女らしく振る舞う必要ないだろ」
「いやいや。どうせキリトのことだから、現実世界でだって女子力は限りなくゼロに近いはずだよなぁ」

無精ひげをさすりながら言うクラインに違うと答えてやりたいが、事実なので否定できない。
現実世界でもキリトは料理などほとんどしたことがない。
学校の家庭科の授業の課題での卵焼き作りで何故かスクランブルエッグができあがってしまったのは記憶に新しい。

にやにや顔のクラインに、更ににやにや顔のエギルが参加してくる。

「いいじゃねえか。この世界ならどんなに不器用でも才能がなくても、反復練習で熟練度さえ上げれば上達していくんだしよ」
「エギル、わたしは別に不器用でも才能がないわけでもないからな。単にやったことがないだけだ。実際にやってみたら凄い美味い料理が出来るかも知れないぞ」
「・・・・どこから来るんだ、その無根拠の自信は?」

呆れ顔をしているエギルを無視してグラスのジュースを飲み干し、アスカが手当たり次第にお店で買ってきたらしいジュースの山から適当に1本取り出して、グラスに注いで飲む。
黒茶色の炭酸ジュースは、少しだけ現実世界のコーラを彷彿させる味がした。かなり美味しい。

「・・・・おっ、これ当たりだ」
「マジか? 俺にも入れてくれよ」

クラインがグラスをキリトの前に滑らしてくる。

「ささっ、キリトさん。晩酌をお願いしますわ」

クラインの冗談にイラッ
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