第一章
[2]次話
ダンスダンスダンス
三石瑞希は八条学園高等部に通いながらバレエ教室に通っている、バレエ教室には小学校から通っていてほぼ毎日通ってバレエに励んでいる。
縮んだ茶色の髪の毛を長くし左で括っている、背は一四六程で幼児体型と言ってよくあどけない顔立ちである。
だがダンスは絶品で主役をやることも多いが。
「その後輩の娘がなの」
「凄いのね」
「一年生の娘が」
「そう、一つ下だけれど」
学年はとだ、瑞希は高校のクラスで友人達に話した。青い襟やブラウスが白いスカートを短くしたセーラー服を着ている。他の友人達は赤や紺のブレザーだが彼女はその制服を着ている。
「凄い娘なの、ロシア人でね」
「ああ、ロシアっていうとね」
「バレエの本場じゃない」
「本場も本場でね」
「そこから色々やってる国じゃない」
「そう、バレエからね」
まさにとだ、瑞希は友人達に話した。
「シンクロ、新体操、フィギュアってね」
「物凄くレベル高いわよね」
「どれも世界トップじゃない」
「その基本にバレエがある」
「それじゃあね」
「中学から日本に来てるけれど」
それでもというのだ。
「その娘が主役になる方がね」
「多いの」
「そうなのね」
「それで今回は、なの」
「その娘が勝ったの」
「ええ、その娘が主役になったの」
それに選ばれたというのだ。
「私が四割でね」
「その娘が六割」
「それ位で主役になってるの」
「そうなの」
「大体ね」
そうだというのだ。
「他の娘が主役の時もあるけれど」
「確か瑞希ちゃんのバレエ教室って実力主義で」
「その時一番いい娘が主役になるのよね」
「そうよね」
「先生が厳しいけれど公平な人でね」
それでとだ、瑞希は話した。
「そうなの」
「それでなのね」
「瑞希ちゃんでもそうなのね」
「瑞希ちゃん凄いと思うけれど」
「そうなのね」
「いや、凄い娘よ」
瑞希はその娘について肩を竦めさせて素直に言った。
「私が見てもね」
「それで負けていられない」
「それでいつも練習してるのね」
「そうなのね」
「そうしてるの。怪我はしない様にしてるけれど」
それでもというのだ。
「いや、負けていられないから」
「あの」
友人の一人がここで言った、黒いブレザーとスカートに赤いリボンと白いブラウスという制服である。
「瑞希ちゃんっていつもね」
「どうしたの?」
「負けていられないって練習してるけれど」
バレエのそれをというのだ。
「勉強だってそうでしょ」
「学校のね」
「そこで練習するだけで」
それでというのだ。
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