第三章
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「しかもね」
「第一面ね」
「最初に戻ったわ」
「このゲームそうみたいよ」
「最終ステージクリアしてもなの」
「一面に戻って、それで最終ステージをまたクリアしても」
再びそうしてもというのだ。
「またね」
「一面に戻るのね」
「そうなるわ」
「そうなのね」
「それでずっとね」
「無限ループ?」
「それで続くみたいよ」
「無限って。他のゲームしたくなったし」
最終ステージをクリアして目的は達成したと思った、それで利奈は正直もう他のゲームをしようと思っていた。
それでだ、そのゲームを終えて次のゲーム今度は恋愛育成ゲームをはじめつつそのうえで妹に言った。
「これでいいわ」
「ずっと続くならなの」
「ええ、これでね」
もうというのだ。
「いいわ」
「そうなのね」
「ええ、今度はこのゲームをするわ」
こう言ってだった。
利奈は夕食の時まで恋愛ゲームをした、そして夕食を食べて風呂に入った後で。
仁美は今度は学校の予習復習をしようとしていた姉の部屋に入って言って来た。今から彼女が風呂に入る番だがその前にだった。
「昔のファミコンのゲームは大抵ああしてね」
「最終ステージクリアしてもなの」
「ずっと続いていたみたいよ」
「無限ループで」
「仮にエンディング迎えても」
それでもというのだ。
「そうなっていたみたいよ」
「そうだったの」
「ゲームセンターのゲームがそうだったから」
「上手だったら好きなだけ出来るってことね」
「百円入れたらね」
「それでなの」
「ファミコンのゲームもね」
こちらもというのだ。
「そうだったみたいよ」
「そうなのね」
「あのゲームだけじゃないみたい」
「成程ね」
「そう、だからまたあの頃のゲーム買ったら」
そうしたらというのだ。
「シューティングだとね」
「あの頃大抵シューティングとかアクションみたいよ」
「だったらね」
「無限ループばかりなの」
「そうみたいね」
「昔はそうだったのね」
「ええ、じゃあ私お風呂入るから」
妹は姉にあらためて言った、スマートフォンを収めて。
「それじゃあね」
「今度はあんたの番ね」
「それで私も勉強しないとね」
「そうね。それじゃあね」
「またね」
こう話してそうしてだった。
妹は姉の部屋を出た、姉は今は勉強に入った。そうしながら明日またあのゲームを最終ステージまでしようと思った。だが二週目はもういいとも思った。
無限ループ 完
2021・4・14
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