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発明少女
第四章
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「いましょう」
「そうしましょう」 
 二人でこう話した、そしてだった。
 二人はこの時からもずっと一緒にいた、やがて澄香は発明王となり田中は世界的な作家になったが。
 それでも二人は一緒にいた、澄香も発明を続けたが。
「今度は自分で動く義手を造る」
「そうしますか」
「そう、閃いたから」
「だからですね」
「造るから。田中と一緒だと閃きもいいから」
 こう言ってだった。
 澄香は造り続けていった、田中と一緒にいながら。それは彼女が生きている限り続いた。老齢になってからも。


発明少女   完


                 2021・5・12
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