第一章
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はロッカールームに向かいながら麻美子に応えた。
「私は本当にね」
「自信がないの」
「これまでは運よく防いできたけれど」
相手チームのシュートをというのだ。
「今度はね」
「だから自信を持っていればいいのよ、貴女はここぞという時こそね」
「土壇場でなの」
「そう、その時こそね」
まさにというのだ。
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