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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
東京を目指すその前に…
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「東京…?いやいや、あそこはマジでやめた方がいいよ。」
東京を目指して宛もなく旅を続けている途中、俺はとある男に出会った。
彼の名は千本木 吾郎。かつて東京に言ったことがあり…
「わざわざそこに行くのは死にに行くようなものだ。現に俺だって静謐ちゃんがいなかったら死んでたんだからな…。」
俺と同じように、サーヴァントを所持する者だ。
「死んでた?」
「ああ、東京自体は安全かもしれない。ただ問題はその周囲なんだ。」
東京は確かに安全な場所だという。
しかし、日本全国から押し寄せてくる難民達を全て東京に受け入れることはあまりにも不可能。
だから東京のお偉いさんは入場制限を設けた。
定期的に東京をあけ、抽選で選ばれたごく少数の者だけが入ることを許される。
難民はその機会を今か今かと待ち、東京周辺に住み着き、今ではスラム街を形成しているとの事。
そんな聖都キャメロットじみた現象が起きている今、東京に入るのはただでさえ難しく、さらにこの人の言った通り東京の"周囲が"危険なのだ。
「殺人、強盗は当たり前。昨日知り合ったやつが今日死んでたなんてこともざらじゃない。あそこは本当に日本か?なんて疑ったよ。」
そしてこの男、千本木 吾郎もまた東京に向かおうとしたが、そんなスラム街の現状に嫌気が差し、こうしてここに居を構えたとか。
「嫌という程思い知ったよ。人間の醜さってやつをさ。」
「へぇ…東京がそんなことに。」
「だから言っとくよ。東京は本当に行かない方がいい。きっと君のような身なりのいい未成年は命がいくつあっても足りないと思うよ。」
と、言われたが俺達には危険を冒してまで東京に行かなくてはならない理由があるんだぜ!!
と言いたいところだが…。
「どうするおっきー。」
「一応姫の出来る限りは守るけど…。」
ビビってた。
だってこえーもん。
ついこの前までただの男子高校生だった一般人がエルサルバドル以上の治安の悪さになったところに飛び込んで行けるかよ。
引きこもり生活はしたいがやはり命は惜しい。
「俺もさ、気付かされたんだ。あんな所にいたってなんにもならない。こうして隣に静謐ちゃんがいてくれることが何よりの幸せなんだって。そもそも静謐ちゃんと出会うきっかけになったのは俺がまだ社会人一年目の頃に蒼銀のフラグメンツを…」
と、ほっといたらなんか自分のサーヴァント、静謐のハサンとの出会いから世界崩壊後の馴れ初めまで語り始めようとするこの男。
隣にいる静謐のハサンも満更では無い表情だし。
「…というわけでな。俺達はここで趣味だった園芸の延長ってことで農業をしてのびのびと暮らす予定なんだがどうだ?良かったら君らも」
「いえ、そういうのはいいんで。」
誘ってく
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