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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
東京を目指すその前に…
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れるのはありがたいが、生憎汚れる仕事は好きじゃない。
俺はあくまで働かず、そして好き放題に生きられる事がしたいんだ。

「俺達は俺達で自分の生き方を見つけます。」
「そうか。応援してるよ。」

なんてかっこいいこと言ってるけど要は引き込もれる場所探してるだけなんだけどね。



?

「なんて言ってたけど、どうするのまーちゃん。」
「んーそうだよなぁ…。」

それから彼に別れを告げ、しばらく歩き続けること10分。

オアシスみたいなところがあったのでそこで休憩をしていると、おっきーはそう疑問を投げかけた。

引きこもってずっと楽して暮らしたい。
だがその為には東京に行かなくてはならないが、それまでの道のりが険し過ぎる。

東京に行ったとてまず待ち構えるのは治安最悪な東京周辺。
そこでいつ行われるか分からない抽選会を待ち、やっとやれたとして当たるかも分からない。
あれだって、毎回当たるの2、3組くらいらしいよ。
それに入れたとしてもお金がなければ引きこもりなんて出来やしないし住居も探さなきゃ行けない。

なにこれ。
もしかして東京に引きこもるって宝くじで1等当てるより難しいんじゃない?

「ここでボーッとしてるわけにもいかねーし。まず何をするかと言えば資金調達だよなぁ…。」

こんなご時世でも、何をするにしてもお金は必要になってくる。
けど、高校生の小遣い程度でどうにかなる世の中でもない。
じゃあ稼ぐしかない?やだよ。労働なんて1番したくねーもん。
わざわざやりたくないことして少ねぇ賃金貰うより、好きなことしてがっぽり儲けた方がいいわ。

「お仕事するの…?」
「やだよ。お前だってしたかねーだろ。」
「うん。」

仕事はしたくない。けど、お金は欲しい。
どうしたものかと悩む中、一つ、俺の中にとある考えが浮かんだ。

「探偵…か。」
「え?なに?」

おっきーがボソッと呟いた独り言に思わず聞き返す。

「あ、なんだよ。」
「なんかまーちゃん言わなかった?探偵とか…。」
「探偵…?」

どうやら無意識のうちに口から溢れ出てしまったらしい。

探偵。

それは俺が幼少期の頃憧れた職業だ。
とはいっても、リアリストな両親にボロクソに馬鹿にされ、夢じゃなく現実を見ろって言われて即諦めたんだけどな。

でも…。

「探偵か…いいかもな。」

今現実がこうして夢みたいなとんでもねぇ事になってんだ。
だったら、昔見た夢を現実にしても、誰も何も言わないんじゃないだろうか?

「良し!決めた!」
「決めたって…まーちゃんどうしたの?」
「俺、探偵やるよ。」

そう言うと嫌そうな顔をするおっきー。
お前どんだけ仕事したくないんだよと思いつつ
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