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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第104話:変幻自在の槍
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かせる。
メデューサが何をするつもりなのかに気付いたクリスは、それを止めようともう一発撃つ。だがそれも障壁で防がれてしまった。
「くそ、逃げろ!?」
自分の攻撃が無意味に終わり、せめて逃げてくれと響に向かって叫ぶクリスだが手を掴まれている響には無理な話。万力の様な力で掴まれた手を、握り潰されないようにするだけで精一杯だった。
そのまま石化の魔眼が響を石にしてしまうかと思われた、その時――――
「デェェェェスッ!!」
飛来した丸鋸と大鎌が奏と翼を拘束している蛇の髪を切断した。その衝撃でメデューサの石化の魔眼は中断され、さらに自由になった2人の攻撃でメデューサは遠くに吹き飛ばされた。
「このヤロッ!」
「ハァッ!」
「ぐぁっ!?」
メデューサを引き剥がし、体勢を整えた奏達。響の無事に安堵する一行の傍に、2人のシンフォギア装者が降り立った。
「お前ら……」
「シュルシャガナと」
「イガリマ、到着デース!」
参戦したのは切歌と調の2人だった。2人は無事和解を成し、そして今やるべき事を成す為にこの場に姿を現したのだ。
「来てくれたんだ、2人共!」
「うん」
「あの蛇女! 今まで散々馬鹿にしてきた恨みを晴らしてやるデス!……ところであれ何デス?」
2人はファントムの存在を知らないし、メデューサがファントムになる瞬間を見ていなかったので分からないのも無理はない。
なので奏が手短に教えてやった。
「あれがお前らの言う蛇女だよ」
「デデデッ!? あの怪人がデスか!?」
「詳しい話は後! 早くメデューサを倒して、ネフィリムも何とかしないと……」
この場に装者が6人揃った今、メデューサを下す事は出来るだろう。だがメデューサを下せても、その後にはネフィリムが待っている。あの高い回復力を持つネフィリム相手には、颯人達の魔法も効果が薄いのか攻めあぐねた様子だった。
「エクスドライブになれればなぁ……」
響が何気なく呟く。確かに、強大な力を発揮できるエクスドライブであれば幹部とは言えファントム1体を6人で下す事に何の苦もない。それどころか、ネフィリムを倒す事も出来るだろう。
だがエクスドライブモードになるには、莫大なフォニックゲインが必要だ。この場でそれは望めない。
「今の状態でどうにかするしかない訳デスね?」
状況を掻い摘んで切歌が纏める。結局はそう言う事だ。今あるもので何とかするしかない。
「――――それでも、私達には歌がある!」
その時、辺りに凛とした声が響き渡る。
装者達どころか、颯人達までもがそちらを見れば、そこにはフロンティアが発生させる重力によって浮遊する岩の上に乗ったマリアとキャスターに変身したままのガル
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