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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
姫のマスターはひねくれゲス野郎でした。
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ったのは間違いなくおっきーのおかげだ。
さぁ、どんどん真実を突きつけて前々から言いたかったことも言いまくってやるぞ。
「しかし一誠くん!こんな時だからこそ僕達は協力しあい、助け合い、今まで積み上げてきたクラスメイトの絆を発揮する時じゃないか!?」
「あームカつく。二言目には必ず友情だの絆だのほざきやがって。大体てめー自体、今まで島崎と話したこともねーし俺とマトモに話すのもこれが初めてだろ?なーにが積み上げてきたクラスメイトの絆だよ。」
「…でも僕達は…!」
「うるせぇ知るか。お前の自己満足に俺を巻き込むな。俺は俺で好きにやるから、お前らもお前らで仲良く友情ごっこしてろよ。」
あースッキリした。
振り向けばおっきーもよくやったと言いたげな顔をしている。
さて、ここまでズバッと言い切ってしまえばあちらもあちらで黙っちゃいない。
「最っ低!死ねよバーカ!」
主に周りが。
「正義くん傷ついたじゃん!謝ってよ!ねぇ!!」
「1人はみんなのために、みんなは1人のためにっていつも正義くん言ってんじゃん!!」
「友達いないから友情とか絆が分かんないんだよ!あー可哀想!!」
「どういうことなのか知らないけど、そんな雑魚サーヴァント連れて何偉そうにしてんだよ!」
「弱いサーヴァント連れてイキり鯖太郎ごっこですか!恥ずかしいことこの上ねぇな!!」
と、陽キャにまじり陰キャまでもが罵詈雑言を飛ばす始末。
けどなぁ。
俺がいくらバカにされても別にちょっと気にするくらいだが…。
「てかマジでなにあの女!猫かぶってそうでマジキモイんだけど!!」
「いかにもな地雷女だし、あいつ馬鹿だから多分騙されてんだよ。」
「あいつサーヴァントって言って、その中でもすっげぇ弱いんだよ!雑魚も雑魚!なんだったら俺の方が強いって!」
刑部姫の悪口は、見逃せないぞ。
「なにあいつら…うざ。」
「おっきー。」
別に悪口をやめろとは言わない。
ただ、
「俺のクラスメイトだからって情けはいらない。一思いにやって欲しい。」
あいつらにそれ相応の報いを受けてもらう。
「おっけー。その言葉待ってました?」
そう言い、彼女や俺の周囲には無数の蝙蝠が現れた。
いや、蝙蝠ではない。正確に言うならば折紙でできた蝙蝠。
それらは羽ばたき、キーキーと鳴きながら本物のように振舞っている。
これがおっきーの戦闘におけるやり方。
蝙蝠の他にも様々な動物を模した折紙で出来た式神を用い、攻撃や防御に転用する。
「な、なんだよこいつら!?」
突然現れた折紙蝙蝠に彼らは戸惑っている。
そして、
「…やれ。一思いに殺してくれ。」
大量の折紙蝙蝠が舞い、正義達仲良しごっこメンバーに襲いかかる。
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