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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
安住の地を目指して…
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ならここにいる用は無い。
だから俺達は、安全に引きこもることが出来る安住地を探すんだ。

いいか?"引きこもる"ってのはただ閉じこもるだけじゃない。
その部屋という狭い世界の中、自分にとって満ち足りた空間。
そこで悠々自適に暮らすのが引きこもり。
電気もクーラーもつかないし、ゲームも出来ないんじゃそれは引きこもりでもなんでもねーっての。

「確かにそうだけど…。」
「お前だってそうだろ?引きこもって何不自由なく暮らしたいだろ!?」
「うん。」
「じゃあ決まりだ!!行くぞ!!」

荷物を背負い、俺達はこの家を後にする。
両親は…これだけ経っても帰ってこないってことはおそらく死んだのだろう。
育ての親ではあるが、共働きで子供より仕事が大事な親だったしそこまで愛情も注がれてないから別に死んでもなんとも思わない。
ま、お金には不自由しなかったことには感謝してるけどな。
さぁ行こう。さらば(にのまえ)邸。

?

「ねぇまーちゃーん。つーかーれーたー。」
「うっせーな!俺だって疲れてんの!!」

長く険しい旅になるだろうとは思っていたが、まさかこれ程とは思っていなかった。
まず、電車やタクシーとかいったそんなものはない為基本徒歩だ。
テレビでは東京がいちばん安全と言っていたためそこを目指す予定ではあるが、徒歩だとどれくらいかかるんだ?
えー千葉から秋葉原まで電車だと1時間くらいだったから…。
あーだめだ。考えるだけで嫌になってくるからやめよう。

「姫もう歩けない…。」

あとこのサーヴァント、軟弱なことこの上ない。
なに?他のサーヴァントだったら人1人くらい担いでヒョイヒョイ跳べるもんでしょ?
さらにライダークラスなら乗り物という最高のおまけもついてくる。
しかしこいつはアサシン。そして刑部姫。
俺なんて担げないしそもそもこうしてたった2時間歩き詰めただけでバテている。
って、俺も人の事言えねーけど。

「ダメだ!休憩しよう!!ここをキャンプ地とする!!」
「やったー!!!」

行き詰まったら休憩。無理をするのはよくない。
モンスターが襲ってくる危険性も考えたがともかくまずは足を休めることにしよう!うん!!

「料理は東京につくまでの我慢だ。」

家にキャンプ用品なんてものはなかった為、テントとか飯盒炊飯とかそんなものはできない。
なので家にあった菓子とかそんなんで腹を満たすことにする。
こいつは不満そうだが。

「悪いな。料理作ってやれなくて。」
「うん。それもそうなんだけど…。」
「なんだよ?」

と、おっきーが何か聞きたそうな顔をしている。

「どうしてまーちゃんは、毎回必ず二人分作るんだろうって。」
「お前は食うなっての?」
「違う違う!
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