暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
安住の地を目指して…
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ーいまーちゃん8連勝だぁ。ゲームうまいねー。」

ゲームしたり。

「まーちゃん、こういうの好きでしょ?」
「ああやべぇの…夢にまで見たおっぱいで身体洗ってもらうやつ…。」
「おちんちんもおっぱいで洗ったげよっか?」

風呂場でセックスしたり。

「んでこの実況者がクソ面白ぇんだよ。」
「へぇ…あ、この動画もいいんじゃない?」
「あーそれな。初めて見た時は腹抱えて笑ったわ。」

ネットサーフィンしたり動画サイトを見漁ったり、

「オラァ!遭難中の皆様にお前のドスケベボディ見せつけろやこの野郎!!」
「だ、だめだよまーちゃん?窓に押し付けないでぇ…っ???」

セックスしたり

「まーちゃん見て見て。」
「…!」
「まーちゃんのワイシャツ勝手に拝借しちゃいました?彼シャツおっきーでーす?」
「襲うわ。」

セックスしたり
世界はとうに崩壊しているが、とにかく俺とおっきーは自堕落極まりない生活をとってもエンジョイしていた。

が、
そんな夢のような極楽生活は突如として終わりを迎える。

「は?」

ある日のこと。
いつものように昼過ぎに起床して飯でも作ろうかとまず部屋の電気を付けようとしたのだが…。

「つかねーんだけど。」

電気がつかない。
スイッチを何回パチパチしてもなんもつかない。
さらに

「マジかよ。」

コンロの火もつかない。さらに水も出ない。
うん。考えておくべきだったんだ。
テレビで確認したが、世界中がこんな有様なんだ。
電気ガス水道などのライフラインがいつ止まってもなんらおかしくはないことくらい。
逆にここまでもった方が奇跡だろう。

さて、
ガスが使えなければ、料理は作れない。
電気が付かなければ、ゲームもネットサーフィンもできない。
水も出なければ風呂にも入れない。
今まであった当たり前のものが一瞬にしてなくなった。
極上の引きこもり生活は、できなくなった。

「あ、おはよーまーちゃん。」

と、絶望に打ちひしがれる中、寝ぼけ眼を擦りながらパンツ一丁のおっきーが降りてきた。
お気楽なことこの上ねーな。

「ごはんは?」
「作れねぇ。」
「…え?」

おっきーの前で何度も電気のスイッチを入れたりガスコンロをひねったりしてみせる。
そうして彼女も、今自分達が置かれている状況がいやでも理解出来たらしい。

「うそでしょ…?」
「ほんとだよ。」




それから、

「ねぇねぇまーちゃん。本当に行くの?」
「行くっきゃねーだろ!ただ家にいるだけなのが引きこもりか?ちげーだろ。」

服や嗜好品、その他様々なものを必要最低限にまとめここを出る決意をした。
だってそうだろ。
何も出来ないん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ