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レーヴァティン
第二百二十五話 江戸城に兵をその一

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               第二百二十五話  江戸城に兵を
 英雄は幕府の領地全の政を行いながら奥羽攻めの準備も進めていっていた、それで大坂城においても。 
 天守閣の最上階にいて周りを見回しつつ共にいる仲間達に話した。
「西国からもな」
「兵を集めているでござる」
 智が応えた。
「そうしているでござる」
「兵糧や武具もな」
「そうしてでござる」
「江戸城にな」
 関東の政の中心であるこの城にというのだ。
「そしてそこからだ」
「水戸城にもでござる」
「兵や物資を集めている」
「だからな」
 それでというのだ。
「それが整うとな」
「その時は俺達もな」
「江戸城を第一の拠点としてな」
 そうしてというのだ。
「攻撃拠点としてな」
「水戸城でござるな」
「あの城に入りな」
「用いていくでござるな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「会津を目指すが」
「あの地を」
「攻める時は冬になるな」
 英雄は戦の用意の進展状況を見て述べた。
「そうなるな」
「冬になればな」
 耕平が応えた。
「寒いし雪もな」
「そのこともありな」
「戦いにくくなるわ」
「寒さも厄介だが」
「やはり雪だ」
 これが問題だというのだ。
「あれに足を取られ」
「中々進めんわ」
「だからな」
「雪やな」
「それをどうするか」
 このことがというのだ。
「問題だ」
「進撃が遅れることはな」
「覚悟してや」
 そしてというのだ。
「やってかんとあかんな」
「冬の寒さと雪のことをな」
「そやな、兵達に厚着をさせて」
「食いものもな」
 こちらもというのだ。
「熱いものをだ」
「食わせてくな」
「そうしていく」
「そうせんとな」
「凍傷になる恐れもある」
「しもやけどころかな」
「しもやけ位ならまだいいが」
 それでもというのだ。
「しかしな」
「凍傷になるとな」
「負傷と変わりがない」
 そうなってしまえばというのだ。
「その部分が動けなくなり最悪な」
「壊死してなくなるからな」
「だからだ」
「温かくさせるな」
「我慢しろとは言わない」 
 一切とだ、英雄は断言した。
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