第一章
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ワイルドキッチン
奈々=ローズは日本人とアメリカ人のハーフで国籍はアメリカである。父親譲りの褐色の肌でアジア系の顔立ちと髪の毛と目である。
背は一七〇ありメリハリの利いたボディがジーンズやスラックスそれにラフな上着に似合っている。今は福岡県のある大学に通っている。
奈々は友人達とラーメン屋に入って豚骨ラーメンを食べて言った。
「やっぱりラーメンはこれよね」
「豚骨よね」
「福岡じゃそうよね」
「特にこの博多はね」
「これじゃないと」
豚骨ラーメンでないと、というのだ。
「ラーメンじゃないわ、だから自分で作る時も」
「ああ、奈々自分でお料理するしね」
「それでラーメンも作るけれど」
「その時もよね」
「豚骨よ、インスタントの時も」
その時もというのだ。
「やっぱりね」
「豚骨よね」
「それ一択よね」
「これ食べたら他の食べられないわよ」
「もうね」
「それで自分でも作ってるけれど」
白いスープで細い麺のそれを美味しそうに食べつつ語る。
「豚骨の匂いも大好きよ」
「ちゃんとスープから作る時もあるの凄いわ」
「豚骨でダシ取ってアクも抜いて」
「そこまで料理するなんてね」
「奈々料理上手だしね、ただ」
友人達もラーメンを食べている、そうしつつ奈々に言った。
「奈々の作るお料理ってワイルドよね」
「あっ、そういえばそうね」
「ラーメンに限らずブイヤベースとかスペアリブとか」
「肉料理とかね」
「八宝菜とか麻婆豆腐にしても」
「全部ワイルド系で男の人が作る感じね」
「いや、アメリカにいた時からね」
奈々は友人達に出身国から話した。
「その時からね」
「お料理そんなのだったの」
「ワイルド系だったの」
「男の人が作る感じだったの」
「うちお父さんもお料理するけれど」
家庭のことも話した。
「お義父さんの料理がまた美味しいけれど」
「こうした感じなのね」
「ワイルド系なのね」
「そうなのね」
「それでね」
その為にというのだ。
「私もそうなたのよ」
「お料理ワイルド系ね」
「男の人が作る感じね」
「そうした風になったのね」
「食材はお肉もお野菜もお魚もどっさり使って」
そうしてというのだ。
「もう一気にね」
「手早く作って」
「味付けも濃い」
「香辛料沢山使うのね」
「カレーもね」
奈々が最も得意とする料理である。
「やっぱりね」
「食材どっさりで」
「手早く作って」
「それで味付け濃いのね」
「香辛料沢山使ってね、ただ塩分とかには気をつけてるから」
健康のこともというのだ。
「大丈夫よ」
「そうなのね」
「栄養バランスはいいのね」
「そうなのね」
「そう、それで今度ね」
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