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勤労は美徳
第二章

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「可奈美お姉ちゃんがお洒落したいなら私もだから」
「あんたもアルバイトするの」
「真奈美お姉ちゃんもしてるじゃない」
 こう真奈美に言うのだった。
「だったらいいでしょ」
「お洒落したいからなのね」
「私もね。お金欲しいから」
「だからアルバイトするのね」
「可奈美お姉ちゃん新聞配達のアルバイトしてるけれど」 
 彼女のそのことを話した。
「それでね」
「あんたも新聞配達するの」
「そうするわ、じゃあお父さんとお母さんに話すわね」 
 真奈美に笑顔で言ってだった。
 保奈美も両親に話した、すると彼等は今回も快諾だった。それで真奈美はまた両親に対して言った。
「あの、保奈美もなのね」
「感心だな」
「私達はいい娘達を持ったわ」
 両親は今回も笑顔であった。
「働きたいなんてね」
「こんないいことはないぞ」
「あんたも可奈美もそうでね」
「真奈美もなんてな」
「保奈美は成績悪くないけれど可奈美は志望校危ないのよ」 
 真奈美はこのことを言った。
「それに保奈美お金の使い方悪いのに」
「働くことの何が悪いんだ」
「いいことじゃない」
「それでお金稼いでそのお金をどう使ってもな」
「自分のお金ならいいでしょ」
「そもそもお前もだろ」
「アルバイトしてるじゃない」 
 真奈美自身のことも言ってきた。
「そうでしょ」
「だったら言う道理はないだろう」
「私は勉強してるしお金の使い方も気をつけてるから」
 それでとだ、真奈美は両親に言い返した。
「いいでしょ」
「それは可奈美と保奈美もだぞ」
「あの娘達もよ」
「まあ見てろ」
「働くことがどれだけいいかね」
「何を見て何がいいのよ」
 真奈美にはわからなかった、だが保奈美もアルバイトをはじめ。
 彼女はゲームに金を使う様になった、テレビゲームの新作のソフトを次々に買って遊ぶ様になった。それで真奈美はそれ見たことかと思った。
「保奈美お金の使い方荒いのに」
「だから見ていろ」
「そのままね」
 両親は笑って言うだけだった、真奈美はこのまま妹達が成績が落ちて金の使い方が荒くなると思った。だが。
 可奈美の成績は上がり志望校に合格し保奈美もだ。
 ソフトを中古でしかも出来るだけ安いものを買う様になった、それで真奈美は驚いて妹達に尋ねた。
「可奈美が合格して保奈美が節約なんて」
「いや、アルバイトで身体動かすと」
 まずは可奈美が答えた。
「勉強にもやる気が出て」
「それでなの」
「成績よくなって」
 そうしてというのだ。
「合格したの、お金稼いで気持ちも充実してるしね」
「そうなのね」
「だからよ」
「私もね、何か買いたいソフト多くても」
 今度は保奈美が話した。
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