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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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頷く。
ビルから見下ろすと、多くの車が行き来し、多くの人々がそこにはいた。
正攻法で探していたのでは、ジュエルシードは見つからないだろう。
「ちょっと乱暴だけど、周囲に魔力流うぃ撃ち込んで強制発動させるよ」
見つけだすのが難しいのであれば、燻り出す方法をフェイトは考えた。
バルディッシュを頭上に構えた時、
「あーっ!待った!それ、アタシがやる」
オオカミ形態のアルフがフェイトを止めた。
「大丈夫?結構疲れるよ」
「このアタシをいったい誰の使い魔だと?」
気遣うフェイトに、アルフは自信満々に応えた。だが、内心はフェイトの身体を心配している。
(やっぱ疲れているんだよ、フェイトは。少しは負担を軽くしないと)
アルフの心配を余所に、フェイトは微笑んだ。
「じゃあ、お願い」
それを受け、アルフが気合いを入れる。
「そんじゃっ!」
ミッドチルダ式の魔法陣が浮かび上がり、弾けるような魔力がアルフからほとばしる。
魔力流は間欠泉のように天を突き、街全体に広がっていった。
その異変にユーノが反応する。
「こんな町中で強制発動!?」
あまりにセオリーを無視したやり方にユーノが焦る。
このままジュエルシードが覚醒状態になれば、被害がどれだけでるか想像すらできない。
「広域結界、間に合え!」
「!」
なのはも、異変をすぐに感じ取った。
先ほどまでいた場所から大きな魔力を確認できる。
それと同時に、ユーノの結界が街を包み込もうとしているのが見えた。
なのはは元きた道を駆け戻りはじめた。
「レイジングハート、お願い!」
そして、その異変はアスカにも確認できた。
「ウソでしょ!?こんな町中で!!」
叫ぶと同時に走り出す。
「広域結界が張られてる?ユーノ先生か!間に合えよ!」
結界内部に潜り込む為に、アスカは加速を続けた。
稲妻が空を駆けめぐる。海は荒れ、空気がザワつく。
アルフの魔力に刺激されたジュエルシードの影響が街に現れていた。
次の瞬間、天を切り裂く青い光の柱が眩くそびえ立った。
「見つけた!」
青い光を目にしたフェイトの手に力が入る。
「……けど、あっちも近くにいるみたいだぁね」
ジュエルシードの発動と同じタイミングで周囲の空間が切り取られていくのが分かった。
広域結界。
つまりは、自分たち以外に魔導師がこの場所にいるという事だ。
また、あの少女が目の前にくる。
そう確信を得たフェイトはデバイスを構えた。
「早く片づけよう。バルディッシュ!」
ユーノの結界が通常空間を
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