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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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は、魔法に目覚めた時は099部隊にいたので周りは魔法が使える者ばかりだった。

だが、異邦人であったアスカの気持ちを理解出来る者はいなかった。

(魔法が使えるようになった為の弊害……友達にも言えないってあるよな)

アスカは直感的になのはの抱える問題を悟っていた。



公園のベンチに腰を掛け、傾き掛かった日に照らされる海を眺めるアスカ。

しばらくそんな光景が続く。

「……そんな所に隠れてないで、出てきたらどうですか?」

穏やかな口調でそう言葉を出す。

ガサッ

背後の茂みが大きく揺れて、中から女子小学生が出てきた。

「……」

なのはは正面に回ってアスカを見る。目には強い警戒心が現れていた。

「こんにちは」

普通に挨拶をするアスカ。なのはからの返事はない。

「ここはキレイな所ですね。公園にはたくさんの緑があって、海も近い。最高の場所だ」

アスカは構わずに話を続けた。当然だが、なのはの表情は硬いままだ。

(まいったなぁ、ダンマリか?いや、何を話していいのか分からないのかもしれないな)

返事をしないなのはを見て、アスカは話のきっかけになればと、温泉の事を口にした。

「この間の温泉も自然豊かな場所だったですね。海鳴市は……「どうして!」……」

不意になのはが叫んだ。

「どうしてジュエルシードを集めているんですか!あれはユーの君の物なのに!」

当然と言えば、当然の質問だった。

訴えかけるなのはに、アスカは困ったように眉を寄せた表情を作った。

「さあ?オレが集めている訳ではないので」

そう言ってから、ハタとアスカは思った。もしかしたら、なのは達は自分がフェイトを使ってジュエルシードを集めていると勘違いしているのではないかと。

「……あなたがフェイトちゃんに言ってジュエルシードを集めさせているんじゃないんですか?」

どこか責めるような感じで、なのはがアスカを見る。

(ガーン!だな……オレ、そんなに悪人面か……)

悪意のない少女の容赦ない言葉に、アスカは地味に凹んだ。

「あー、ヤッパそういう風に見えちゃいますかねぇ〜」

心のダメージを隠して、おどけて答えるアスカ。

「あなたはフェイトちゃんの何なんですか?兄妹には見えないし、使い魔ってのとも違うみたいですけど」

なのはが疑問に思って当たり前だろう。

いっしょにいたオオカミ、アルフはフェイトが生み出した使い魔。

なのはは、使い魔は生み出した主の命令を受けて仕事をするものだとユーノから聞いている。常に一緒にいるのも道理だろう。

だが、目の前にいる少年とフェイトの関係は、どういうものだろうか?

少年がフェイトを操っている
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