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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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放課後
なのはは一人家路へと着いていた。
ケンカをしてしまったアリサ、心配をかけてしまったすずかは習い事あるので、一人での下校だ。
(一人で帰るのって……そう言えば久しぶりかな)
ふと、昨日までの事を思い出す。
アリサの迎えの車に乗せてもある時もあれば、三人で仲良く話をしながら歩いて帰る時もある。
昼のアリサとの事もあり、淋しさがなのはの中に芽生えた。
「……寄り道して帰ろ。みんなに今の顔、見られたくないから」
そう呟いたなのはの目に、一人の少年が写った。
温泉にいった時の夜、フェイトの側にいた高校生くらいの少年。
「あの人は!」
その少年が目の前を歩いているのだ。
(何でこんな所に……まさか、ジュエルシードを探して!?)
暗澹とする気持ちを振り払うかのように、なのはは迷わず少年の後を追った。
その少年、アスカは当てもなくブラブラしていた。
魔力反応でもない限り、街に散らばったロストロギアを見つける事など不可能に近い。
それでもアスカは探し続けた。他にやるべき事を思いつかなかったからだ。
「ん?」
アスカは路上駐車をしている車に目を向ける。正確には、車のバックミラーをみた。
そこには、白い制服を着た少女が映し出されていた。
(高町隊長?!つけられたか?)
一瞬、動揺するアスカだったが、平静を装いそのまま歩き続ける。
数メートル離れて、なのはがその後を追いかける。
間違いなくアスカの事を尾行している。
『どーすっか?まさか向こうから仕掛けてはこないだろうけど』
相談できる相手と言えば、自分のデバイスしかないので、アスカはラピッドガーディアンに話しかける。
『結界を張らないでの魔導戦はさすがにマズイでしょうね。近くに公園があるようなので、そこで振り切りましょう』
過去に干渉しすぎる事で、未来にどのような影響があるか予測がつかない。
ラピッドガーディアンはそう提案した。だが、アスカは意外な言葉を出した。
『……いや、少し話してみるか』
『はい?い、いや、しかし!』
『正直、ここまで関わっちまったんだ。今更だろ』
そう言ってアスカは公園に向かった。
『マスター。過去に干渉しすぎると未来の結果が……』
『分かってるよ。でもさ……』
少ししか見えなかったが、バックミラーに写ったなのはの表情に陰りがあったのをアスカは見逃さなかった。
『……放っておけないよな、やっぱり』
なのはが魔法に目覚めたのはつい最近。
ユーノが色々と教えてはいるが、理解者が一人しかいないというのは心細いだろう。
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