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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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にもできないでいたなのはが、今は危なっかしいながらもフェイトの動きについていっている。
その対応力に目を見張るアスカ。
「フェイトちゃん!」
戦闘の最中、なのはが叫ぶ。
「!」
突如名前を呼ばれたフェイトの動きが止まった。
「話し合うだけじゃ、言葉だけじゃ何も変わらないって言ってたけど……だけど、話さないと、言葉にしないと伝わらない事もきっとあるよ!」
なのはが訴えかける。その目は真剣そのものだ。
「……」
その言葉に魅入られるように、フェイトはなのはを見つめる。
アスカもまた、なのはの言葉に耳を傾けている。
「ぶつかりあったり、競い合う事になるのは、それは仕方がないかもしれないけど……だけど!何も分からないままぶつかり合うのは、私、嫌だ!」
同い年の少女の発する言葉に、フェイトは動けなくなっていた。それだけ、この少女の言葉には力があった。
「私がジュエルシードを集めるのは、それがユーノ君の捜し物だから。ジュエルシードを見つけたのがユーノ君で、ユーノ君がそれを元通りに集め直さないといけないから、私はそのお手伝いで……
だけど!お手伝いをするようになったのは偶然だったけど、今は自分の意志でジュエルシードを集めている。
自分の暮らしている街や、自分の周りの人達に危険が降りかかったら嫌だから!」
なのははここで言葉を切り、そしてフェイトの目を見て言った。
「これが私の理由!」
迷いも淀みもない、偽りのない気持ちをぶつけたのだ。
シンプルながらも力強い想いがフェイトを揺さぶる。
アスカでさえ、9歳の少女の言葉に惹きつけられていた。
「……まっすぐな想い……か。この頃から変わってないんだな、高町隊長は」
幼いなのはの中に、未来の姿をダブらせるアスカ。
「……私は……」
「フェイト!応えなくていい!」
「!」「え?」
フェイトの気持ちが動きそうになった時に、二人の間を切り裂くようにアルフが叫んだ。
「優しくしてくれる人達の所で、ヌクヌク甘ったれて暮らしているガキンチョになんか、何も教えなくていい!」
その声に、アスカは眉を顰める。
(まるで自分たちは不幸だ、とでも言っているように聞こえるけど……プレシアとの関係はどうなっているんだ?)
嫉妬にも聞こえるアルフの言葉に、アスカは引っかかりを感じた。
「アタシ達の最優先事項は、ジュエルシードの確保だよ!」
吼えるアルフに、一度は動きかかったフェイトの気持ちが固まる
なのはに向かってバルディッシュを構えるフェイト。
「なのは!」「大丈夫!」
心配するユーノに、なのはは応える。
そのまま戦闘が再開されるか、そう思った瞬間、フ
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