暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
[11/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
切り取る寸前に、アスカは滑り込みでその中に駆け込んでいた。
「あっぶねー!もうちょっとで閉め出される所だったぜ」
人目があったので、魔力走行を使わずに走ってきたアスカは肩で息をする。
だが、呼吸が整う前に、空を貫く青い光の柱を目にする事になる。
「ジュ……ジュエルシード!!」
すぐにでも走り出したかったが、まだ身体の準備ができていない。
(あと10秒……9、8……)
呼吸と体力の回復を頭の中で計算するアスカだったが、すぐに顔を強ばらせる。
二つの強大な魔力がジュエルシードに向かって放たれたからだ。
「もう二人は近くにいる!ヤバい!」
今の魔力の放出はジュエルシードを封印する為のものだったのだろう。
その証拠に、先ほどまで神々しいまでに輝いていた青い光の柱が消失していた。
「じゃあ、次に起こる事は……」
アスカがそう呟いた瞬間、4つの魔力反応が起こり、それが激しくぶつかり始めた。
「ですよねーっ!!」
アスカは魔力を足に込める。
「エリアルダッシュ!」
まだ何ができるかは分からない。だが、何もしない訳にはいかないと、アスカはジュエルシードの元に急いだ。
アスカが現場に到着した時には、すでに戦闘は開始されていた。
激しくぶつかり合うフェイトとなのは。
高度な魔導戦の傍で、ジュエルシードが光を放っていた。
「きゃーっ!あの子達、なにロストロギアの近くで戦っているのぉ!」
二人の戦っている場所を見て、アスカは青ざめる。
ロストロギア近くでの魔導戦。
ニトログリセリンの入った瓶を挟んで銃撃戦をやるようなものだ。
アスカでなくても青ざめるだろう。
だが、止めようにも今のアスカにはデバイスを起動することも、バリアジャケットを展開する事もできない。
二人の戦闘に乗じてジュエルシードを回収しようにも、まずフェイトとなのはの魔力が強大すぎて容易に近づくことができないのだ。
素早く周囲を見回すと、アルフとユーノが離れた場所で戦っている。
「何もできないのかよ、クソッ!」
己の無力に歯噛みするアスカ。何度、この砂を噛むような思いをした事か。
それでも、目の前の少女達の闘いからは目を逸らさなかった。
「何もできないなら……せめて、見守るだけでも……」
悲痛な思いで、アスカは二人の子供の戦闘を見つめていた。
何度となく空中で交差する幼い魔導師達。
なのはの後ろに回り込んだフェイトが、バルディッシュを振るう。
だが、なのははそれに反応して魔力移動で後ろを取り返す。
「短期間で近接戦に対応している!?」
先日の温泉での闘いの時は、間合いを詰められてな
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ