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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第六一話 わかりあえない気持ち
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めて部下を持つ事になったのだ。

それで感じた事は、教える事の難しさと、伝わった時の嬉しさだった。

それをシグナムに教えたのはアスカだった。

戦士であれば戦場で命を落とす事もある。

己の覚悟は出来ていても、部下を行方不明にさせてしまった動揺はまだ治まっていなかったのだ。

「お前には、まだまだ教えなくてはいけない事が……そして、教わらなくてはいけない事があるのだからな……アスカ」






魔法少女リリカルなのは 前衛の守護者、始まります。



なのはside

ジュエルシードを探すようになって、魔法が使えるようになってまだそんなに時間は経っていない。

なのに、私は考え込む事が多くなったような気がする。

最初は、魔法に驚いて、戸惑って。

でも、誰かの役に立てるって分かると、それが凄く嬉しかった。

ユーノ君に魔法を教わりながらのジュエルシード探しは、私にとって初めての人助けだった。

いつかジュエルシード探しが終わって、一つの思い出になって終わると思っていたけど、あの子……フェイトちゃんが現れた。

たぶん、私と同じぐらいの歳。

とてもキレイなのに、とても寂しそうな目。

こっちの話は聞いてくれなくて、問答無用でジュエルシードを奪いにきて。

なのに、立ち去る時は後悔しているように私は感じた。

ずっと悩んでいた。

フェイトちゃんはなんでジュエルシードを集めるのだろう?

なんで寂しそうな目をしているんだろう?

私は……どうすればいいんだろう?

ユーノ君に相談すれば解決するかな?

いや……多分だけど、ユーノ君に相談するのは違うような気がする。

私は、何を悩んでいるのだろう?分からない……

他に誰か、相談できる人がいれば……

もし、アリサちゃんやすずかちゃんにお話する事ができたら……ダメだ。

魔法なんて言っても信じてもらえるはずがない。

ずっと、そんな事を考えていたから……だから、怒らせちゃったんだ。親友を。

「いい加減にしなさいよ!」

バンッ!

激しく机を叩く音で私は我に返った。

前を見ると、怒った顔のアリサちゃんがいる。

「この間から何を話しても上の空でボーッとして!」

「あ……ご、ゴメンね、アリサちゃん」

「ゴメンじゃない!アタシ達と話しているのがそんなに退屈なら、一人でいくらでもボーッとしてなさいよ!いくよ、すずか!」

怒ったアリサちゃんはフン、ってソッポを向いて教室から出て行っちゃった。

「アリサちゃん……あ、なのはちゃん」

突然の事に、すずかちゃんはどうすれば良いか分からなくて戸惑っている。

心配かけちゃったな……


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